◆監修・編集責任者
B2B EC-COLUMN
この記事のポイント
- BtoB受発注システムの初期費用は、EC-Rider B2B Ⅱ の全プラン共通で80,000円(初回のみ)、EC-Rider Primo で100,000円(税抜)と、製品ごとに別々に置かれています
- 月額は、EC-Rider Primo のクイックビジネスプランで88,000円(税抜)、EC-Rider B2B Ⅱ のベースエンジン利用料で170,000円からと、扱う規模で段が変わります
- 作り込みを加えると初期費用は小規模カスタマイズで400万円から、大規模カスタマイズで1,500万円からとなり、月額も小規模カスタマイズで70,000円からが加わります
- 取引先が増えるほど効くのは金額よりも上限で、EC-Rider Primo の有料プランは商品30,000SKU・取引先10,000件までを扱えます
- まず試すなら、EC-Rider Primo は申込から最短3日で使い始められ、無料トライアルは30日・取引先50件までを登録できます
目次

帳合業務の煩雑化とBtoB受発注システムの役割
BtoB受発注システムとは、企業間の注文受付から単価照合、会計処理までを一元管理する仕組みです。初期費用は製品により80,000円または100,000円から、月額は88,000円から170,000円台が目安です。作り込みを伴う場合は初期400万円以上となります。金額より先に、取引先数と卸価格の階層が収まるかを確かめてください。
朝八時半、経理の机に前日分のファクスが積まれ、紙をめくる乾いた音が続きます。受注の内容を販売管理へ転記し、単価が帳合先ごとの取り決めと合っているかを照合し、月末には仕訳へ回す。この流れ自体は珍しいものではありません。帳合先が二十社なら回りますが、百社を超えると、どの紙がどの取引先の何月何日分かを探す時間のほうが長くなります。
「この単価、旧価格じゃないですか」という電話が、月初にしばしば入ります。そうした一本が、転記の溜まりと保存の控えの欠けを同時に照らします。受発注をシステムへ移す狙いは、この転記と照合を人の目から外すことにあります。単価は取引先ごとに持たせ、注文の記録はそのまま残る。会計処理へ渡す元の数字が一か所に揃う形をつくるわけです。
転記の溜まりと単価の食い違いを人手で直す時間は、毎月の人件費として費用計算書のどこかに含まれていることが多いです。
導入費用の内訳とプラン別の価格差
初期費用と月額費用の内訳
費用は初期と月額の二本立てで、製品ごとに別の表が置かれています。まず初期のほうから。80,000円が、EC-Rider B2B Ⅱ の全プラン共通の初期費用(初回のみ)として2026年時点で示されています2。同じ料金表の中で、Standard・Pro のプランには200,000円の初期費用が置かれています2。一方、手早く始める用途の EC-Rider Primo は、初期費用が100,000円(税抜)です3。単価の桁は近いものの、どちらの製品の値かで中身が違いますから、見積書を並べる時は製品名ごとに欄を分けてください。
続いて毎月の負担です。88,000円(税抜)が、EC-Rider Primo のクイックビジネスプランの月額利用料として置かれています3。170,000円が、EC-Rider B2B Ⅱ のベースエンジン利用料の月額下限です2。おおよそ二倍の差ですが、これは機能の優劣ではなく、扱う規模と連携の範囲が違う別の土俵だと捉えてください。自社の月間受注件数と帳合先の数を数えてから、どちらの土俵に立つのかを決める順序になります。
カスタマイズ規模による価格差
既存の販売管理や会計との連携を作り込むと、金額は別の段へ移ります。400万円が、小規模カスタマイズの初期費用の下限として示されています2。大規模カスタマイズでは、1,500万円が初期費用の下限です2。初期だけでなく月額も上がり、小規模カスタマイズの月額費用は70,000円からが下限となります2。標準のプランを使うか、作り込むか。この分かれ目が、費用の総額をいちばん大きく動かします。
作り込みが要るかどうかは、機能の好みではなく、既存の仕組みとの受け渡しで決まる場合がほとんどです。基幹の商品マスタをそのまま流し込みたいのか、注文データを会計側の形式へ整えて渡したいのか。この二つを紙に書き出してみてください。書き出した項目が三つ以内なら標準プラン、十を超えるなら作り込みの見積を取る、という線引きが現実的な進め方になります。
いまの紙とファクスの形を続ける限り、EC-Rider Primo のクイックビジネスプランの月額88,000円(税抜)に相当する人手の時間が、毎月どこかで消えていきます。
| 区分 | 初期費用の傾向 | 月額費用の傾向 |
|---|---|---|
| 標準プラン | 全プラン共通の初期費用が基準になる | ベースエンジン利用料が月額の目安になる |
| 小規模カスタマイズ | 初期費用の下限が標準プランより上がる | 月額費用にも下限が加わる |
| 大規模カスタマイズ | 初期費用の下限がさらに上がる | 月額費用の負担も増す |
導入事例にみる品目数と開発期間
品種数・取引先数の規模
日東電工CSシステム株式会社は、法人向け販売サイトで扱う製品を3,800品種として公表しています4。取引先の側はさらに大きく、全国の販売加盟店が3,000社にのぼります4。品種と取引先を掛け合わせれば、単価の組み合わせは手作業で管理できる量を超えます。株式会社ポディウムは、精査前に約20,000点の商品をBtoB ECへ登録していたと公表しています6。数を減らす作業も導入の一部だと分かる例です。
開発期間の目安
費用と並んで気になるのが、いつ使い始められるかという点でしょう。4か月が、フーヅフリッジ株式会社のBtoB ECサイトの実質的な開発期間です5。作り込みを伴う導入の目安として、期の切り替えから逆算する材料になります。対して、標準のプランをそのまま使う場合は話が変わります。3日が、EC-Rider Primo の申込から利用開始までの最短日数です3。四か月か三日か。この幅は、作り込みの有無がそのまま出た結果です。
自社がどちらに近いかは、既存の仕組みとの連携の要否で判断できます。まず、直近一年で受けた注文を、ファクス・電話・メール・既存のウェブの別に数えてください。紙と電話が半分を超えるなら、置き換えの効果は大きく出ます。そのうえで、会計側へ渡している項目の数を数える。渡す項目が多いほど、四か月側へ寄っていきます。
ここから先は、取引先ごとの卸価格の階層と登録上限、そして規模別の実態を順に見ていきます。
帳合先ごとの単価と、そこから会計へ渡すデータの形は自社の取引構造に固有で、料金表を読むだけでは標準プランに収まるかを見極められません。
自社の帳合先の数と単価表を持ち込めば、標準プランの範囲で足りるのか作り込みが要るのか、見積の前段で切り分けられます。無料相談で要件を整理する
選定で先に確かめる項目
- 取引先ごとの卸価格を何階層まで分けて持たせられるか
- 登録できる商品数と取引先数の上限が、自社の現在数と三年後の見込みを上回るか
- 初期費用が標準プランの範囲で収まるか、作り込みの見積が要るか
- 月額に含まれる範囲と、超過時に加算される項目
- 会計処理へ渡すデータの形式と、既存の販売管理との受け渡しの方法
- 試用できる期間と、その間に登録できる取引先の数
この並びに優劣の順序はありません。
項目の重みは事業の規模で入れ替わりますので、当てはまる形ごとに見ていきます。

規模別にみる帳合と受発注の実態
| 当てはまる事業者 | 先に確かめる項目 |
|---|---|
| 帳合先が数十社までの卸・メーカー | 試用期間と利用開始までの日数 |
| 帳合先が数百社を超える卸事業者 | 卸価格の階層数と登録上限 |
小規模事業者にみる帳合と受発注の実態

帳合先が数十社の段階では、単価表はまだ表計算ソフトで回っています。担当者の頭の中に取り決めが入っているため、システムの必要性が見えにくい時期でもあります。ただし、担当者が一人であることが、そのまま事業の上限になっている状態でもあります。ここで確かめたいのは費用の多寡ではなく、小さく試せるかどうかです。
50件が、EC-Rider Primo の無料トライアルで登録できる取引先数の上限です3。帳合先が数十社なら、実際の取引先をそのまま登録して確かめられる範囲に収まります。試用の長さは30日です3。月初の受注から月末の締めまで、ひと月の業務を一巡させられる長さだと考えられます。まず自社の帳合先を数えて、五十社に届くかどうかを見てください。
この規模であれば、導入の手間も小さく済みます。この規模では、既存の販売管理との自動連携を最初から組まずに、まず受注の入口だけを移す進め方が取れます。作り込みを伴わなければ、初期費用は標準プランの範囲に収まり、開発期間の四か月を待つ必要もありません。段階を分けて進められるのが、この規模の利点です。
| 確かめる項目 | この規模での目安 |
|---|---|
| 試用で登録できる取引先数 | 50件(EC-Rider Primo) |
| 試用の期間 | 30日 |
| 利用開始までの最短日数 | 3日 |
| 初期費用 | 100,000円・税抜(EC-Rider Primo) |
担当者一人が単価と締めの取り決めを抱えている段階では、どの業務から移せば会計処理まで無理なくつながるのかを、社内だけで見通しにくいものです。
試用の30日で何を確かめるべきか、受注の入口から移す手順とともに整理できます。無料相談で自社の条件を持ち込む
大規模卸事業者にみる帳合と受発注の実態
帳合先が数百社を超えると、単価の管理が表計算ソフトの手に負えなくなります。同じ商品でも、一次卸と二次卸、さらにその傘下の販売店で価格が変わる。組織の階層に沿って単価を持たせられるかどうかが、この規模では最初の関門になります。金額の比較よりも先に、この一点を確かめる必要があります。
5階層が、得意先の組織階層で卸価格を切り替えられる対応の上限として示されています7。自社の取引先を、親会社から末端の販売店まで書き出して、何段になるかを数えてみてください。登録できる量の上限も併せて要ります。30,000SKU(商品の最小管理単位)が、EC-Rider Primo の有料プランで扱える商品数の上限です3。取引先の側は10,000件までを扱えます3。先に挙げた日東電工CSシステムの加盟店数と品種数を当てはめると、標準の上限の内側に収まる規模だと分かります。
そのうえで、既存の基幹システムや会計との受け渡しをどこまで作り込むかを決めます。大規模カスタマイズの初期費用の下限は先に挙げたとおりで、標準プランとは桁が違います。全部を一度に作り込むか、受注の入口から段階的に移すか。後者を選べば、初年度の負担を抑えながら効果を確かめられます。
| 確かめる項目 | この規模での目安 |
|---|---|
| 卸価格を切り替えられる階層 | 5階層まで |
| 扱える商品数の上限 | 30,000SKU(EC-Rider Primo 有料プラン) |
| 扱える取引先数の上限 | 10,000件 |
| 作り込みを伴う開発期間 | 4か月(フーヅフリッジの例) |

一次卸から末端の販売店まで単価が分かれる構造では、階層の数と登録上限が自社の実情に収まるかどうかが、費用の比較より先に立ちます。
現行の単価表と取引先の構造を示せば、標準の階層で対応できる範囲と作り込みが要る範囲の境目が分かります。無料相談で自社の条件を持ち込む
要点の整理
| 確かめる項目 | 判断の目安 |
|---|---|
| 初期費用 | 標準プランなら80,000円または100,000円から。作り込みを伴うと400万円から |
| 月額費用 | 88,000円(税抜)から170,000円台。作り込み分は70,000円からが加算 |
| 卸価格の階層 | 自社の取引構造を書き出し、5階層の範囲に収まるかを確認 |
| 登録上限 | 商品30,000SKU・取引先10,000件に対し、自社の現在数と三年後の見込みを比較 |
| 利用開始までの期間 | 標準プランなら最短3日。作り込みを伴うと4か月の例がある |
| 試用の範囲 | 30日・取引先50件まで登録して実業務を一巡させる |
受発注の置き換えは会計処理と保存の運用にも及ぶため、費用だけを先に決めると後から要件が増えがちです。 現在の受注経路と会計へ渡している帳票を並べて相談すれば、段階的に進める場合の順序と初年度の負担を見積もれます。
よくある質問
電子帳簿保存法への対応は、受発注システムを入れれば済むのでしょうか
受発注システムの導入と、電子帳簿保存法の保存要件を満たすことは、別々に確かめる事柄です。本記事の材料には保存要件への対応可否を示す一次の数値がないため、断定はできません。検討中の製品について、保存する書類の範囲と検索の条件をどう満たすのかを、提供元へ個別に確認してください。
初期費用の80,000円と100,000円は、どちらが安いという意味ですか
金額の大小をそのまま比べる場面ではありません。前者は EC-Rider B2B Ⅱ の全プラン共通の初期費用(初回のみ)、後者は EC-Rider Primo の初期費用(税抜)で、別の製品の別の料金表に置かれた値です。月額の水準も扱える規模も異なりますので、製品ごとに初期と月額を合わせた年間の負担で見比べてください。
作り込みが必要かどうかを、見積を取る前に判断する方法はありますか
既存の販売管理や会計へ渡している項目を書き出す方法が使えます。商品コードと単価と数量だけで足りるなら標準プランの範囲に収まる見込みがあり、受注区分や締め日の条件が複数絡むなら作り込みの検討に入ります。作り込みを伴うと初期費用は400万円からとなりますので、この線引きは費用に直結します。
登録商品数が上限に近い場合、どう進めればよいでしょうか
登録する商品そのものを見直す進め方があります。株式会社ポディウムの例では、精査前に約20,000点を登録していました。実際には長く動いていない商品や、旧品番のまま残っているものが含まれている場合があります。直近一年で受注のあった商品だけを数え直してから、上限との距離を測ってください。
取引先ごとの単価を、何段階まで分けられれば足りますか
自社の取引構造を書き出して数えるのが確実です。一次卸・二次卸・販売店という三段の構造であれば、5階層までの対応の範囲に収まります。ただし同じ階層の中で、取引量に応じてさらに単価を分けている場合は段数が増えます。現行の単価表で、実際にいくつの単価が並んでいるかを数えてください。
導入の準備期間は、どのくらい見ておくべきですか
作り込みの有無で大きく変わります。標準プランで受注の入口だけを移す場合、EC-Rider Primo では申込から最短3日で使い始められます。一方、既存の仕組みとの連携を作り込む場合は、フーヅフリッジ株式会社の例で実質4か月の開発期間がかかりました。自社がどちらに近いかで、逆算する起点が変わります。
月額費用は、使い方によって変わることがありますか
料金表には、ベースとなる利用料のほかに作り込み分の月額が置かれています。小規模カスタマイズを加えると、月額は70,000円からが加算の下限です。加えて、扱う商品数や取引先数が上限を超える場合の扱いは製品ごとに条件が異なりますので、契約前に超過時の加算条件を書面で確かめてください。
会計処理の効率化まで見込めますか
受注データが一か所に揃えば、転記と照合の手間は減ります。ただし会計側へどの形式で渡せるかは製品と連携の作り込みによって変わり、本記事の材料には会計処理の削減時間を示す数値がありません。現在どの帳票を手作業で作っているかを一覧にして、その各々を渡せるかを提供元へ確認する形をおすすめします。
- 1 出典:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」(2025年) 経路
- 2 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider(BtoB EC受発注システム)料金プラン・費用ページ」(2026年) 経路
- 3 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider Primo サービス紹介ページ・料金プラン条件」(2026年) 経路
- 4 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider B2B 導入事例(日東電工CSシステム株式会社)」(2026年) 経路
- 5 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider B2B 導入事例(フーヅフリッジ株式会社様)」(2017年) 経路
- 6 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider B2B 導入事例(株式会社ポディウム様)」(2025年) 経路
- 7 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Riderお役立ちコラム(BtoB向けECサイトで取引先ごとに卸価格を切り替える)」(2026年) 経路
画像の出典元
- 40代前半の日本人男性が経費精算の確認をしている場面/画像:生成AI(自社)
- Contemporary office desk setup with hourglass and floral sta/Photo by https://kaboompics.com/ on Pexels
- 40代後半の日本人女性が備品棚の棚卸をしている場面/画像:生成AI(自社)
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