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得意先ごとの卸価格、期限までに切り替えられていますか|手作業の限界と仕組み化の目安

◆監修・編集責任者 小園 将隆 

B2B EC-COLUMN

この記事のポイント

  • 得意先ごとの卸価格を期限までに切り替えられるかは、改定の連絡から新価格での納品開始までに残っている日数と、取引先数・品目数の規模で決まります
  • 取引先が50件までなら手作業でも期限に間に合わせる余地がありますが、それを超えると改定のたびに確認の手間が膨らみます2
  • 仕組みで切り替える場合は取引先10,000件・商品30,000SKUまでを一つの仕組みで扱え2、組織階層は5階層まで構成できます1
  • 導入は申込から最短3日で利用を始められるため2、次の改定期に間に合うかを逆算して判断できます

A diverse group discussing ideas in a modern office setting,
▽ 写真の出典元

得意先ごとの卸価格、今どう管理していますか

得意先ごとに卸価格が違う取引で「期限までに切り替えられるか」を決めるのは、取引先の数、品目の数、そして改定の連絡から新価格での納品開始までに残っている日数の三つです。取引先が50件までの範囲なら、手作業でも期限に間に合わせられる余地があります2。一方で、本社と支店、部署のように得意先の内側で価格の決まり方が分かれている場合や、品目が数万点に及ぶ場合は、一件ずつ手で直す方法では改定のたびに時間が積み上がります。仕組みで切り替える場合、取引先10,000件・商品30,000SKUまでを一つの仕組みの中で扱え2、組織階層は5階層まで構成できます1。導入そのものは申込から最短3日で利用を始められるため2、次の改定期から逆算して、今回は手作業で通すのか、今のうちに仕組みへ移すのかを決められます。

価格表が得意先の数だけ増えていませんか

卸価格が得意先ごとに違う取引では、価格表そのものが得意先の数だけ存在します。紙やFAX、Excelで管理している場合、原本は営業担当の手元にあり、受注の現場は写しを見て単価を確かめる、という二重の状態になりがちです。この状態で価格改定の連絡が届くと、直すべき対象は「一枚の表」ではなく「散らばった何枚もの表」になります。

さらに、得意先が本社・支社・支店・部署と枝分かれしていると、どの段で卸価格が決まっているのかを取引先ごとに覚えておく必要が出てきます。仕組みの側で扱う場合、こうした得意先の組織階層は5階層まで構成でき1、どの段に価格を結び付けるかを決めておけば、改定の対象範囲も同じ考え方で切り出せます。

誰が、いつ、どの価格に直したか、たどれますか

手作業での切替でいちばん見えなくなるのは、更新の履歴です。ファイル名の末尾に日付や「最新」と付け足していくやり方では、改定が重なったときにどれが有効な価格なのかを、ファイルを開いて中身を見るまで判断できません。

切替が期限に間に合ったかどうかを後から説明できるようにするには、対象の得意先、対象の品目、切り替えた内容、反映を確認した人の四つが揃っている必要があります。現状の管理でこの四つが残っているかどうかが、手作業を続けられるかの最初の分かれ目になります。

では、期限までに切り替えられるかを判断するとき、実際にはどこを確かめればよいのでしょうか。

価格改定の連絡から反映まで何日ありますか

残り日数は、連絡の日ではなく納品の日から数える

価格改定の連絡が来たとき、つい「連絡から改定日まで何日あるか」で考えてしまいますが、実務で押さえるべきなのは「新価格で納品を始める日まで何日あるか」です。改定日の前に受けた注文をどちらの価格で処理するかによって、実際に価格を切り替えておくべき期日は前倒しになります。

そのため、まず新価格での納品開始日を置き、そこから受注の締め、出荷の準備、価格の反映と確認、対象の洗い出しへと遡って、各段にどれだけの日数を割けるかを数えます。この逆算をしておくと、「まだ日がある」と思っていた改定が、実は切替の作業に使える日数をほとんど残していないことに気づけます。

切替の期日と、新価格で納品を始める日は別物

価格の反映が終わった時点と、新価格での受注が始まる時点は同じではありません。反映の直後は、旧価格で見積を出した案件や、改定前に受け付けた注文が残っています。ここを分けて考えないと、同じ得意先に対して旧価格と新価格が混ざった伝票が出ることになります。

下の図は、改定の連絡を受けてから新価格で受注を始めるまでの流れです。どの段も飛ばせないため、手作業で進める場合はそれぞれの段に何日必要かを、自社の取引先数と品目数に当てはめて見積もっておきます。

確かめる点が定まったら、次は自社の規模に合う切替の型を選びます。

改定の連絡を受けるところから新価格で受注を始めるまでを五つの段で示した流れ図
価格改定の連絡から新価格での受注開始までの流れ

手作業の切替で納期に間に合いますか

間に合わなかったときに現場で起きること

価格の切替が期限に遅れると、遅れそのものより、その後の手当てに時間を取られます。旧価格のまま出てしまった伝票を探し、得意先へ連絡し、差額の扱いを決め、訂正の伝票を起こす。この一連の作業は、切替そのものより長くかかることがあります。

納期への影響も、価格の確認待ちという形で表れます。単価が確定しないと受注を確定できず、出荷の手配が後ろへずれます。価格の問題が、そのまま納期の問題として得意先に見えてしまうのが、卸価格の切替が遅れたときの厄介なところです。

確認の手間は、得意先数と品目数の掛け算で増える

手作業での切替は、得意先が一件増えれば一件分、品目が一つ増えれば一つ分、確認の対象が増えます。増え方が掛け算になるため、取引先が少ないうちは負担を感じなくても、ある規模を境に、改定のたびに数日を取られる作業へ変わります。

仕組みで扱う場合の上限を目安として置くと、規模の感覚がつかみやすくなります。無料トライアルで登録できる取引先は50件2、有料プランで扱える取引先は10,000件、商品は30,000SKUまでです2。自社が今どの辺りにいて、次の改定までにどちらへ動くのかを、この目盛りに当てて考えます。

ここまでで、卸価格の切替が期限に間に合うかどうかは、残り日数の逆算と、得意先数・品目数の規模という二つで見極められることを確かめました。自社の価格表が何枚に分かれているか、直近の改定で反映から納品開始までに何日を使ったかを書き出せば、手作業を続けられる範囲かどうかの判断はその場でつきます。

40代後半の日本人男性が休憩スペースでの確認をしている場面
▽ 写真の出典元

自社の取引先数と品目数、改定の頻度を並べたとき、手作業で続けられる範囲なのか、仕組みへ移す時期なのかは、社内の感覚だけでは基準が定まりにくい箇所です。同じ条件での卸価格の切替を数多く扱ってきた相手に、現状の数字を見せたうえで整理してもらうのが近道です。

今の得意先数と品目数、直近の改定で連絡から納品開始までに何日あったかを持ち寄れば、次の改定期に間に合う切替の道筋と、準備の順番を確かめられます。無料相談で要件を整理する

期限までの切替で先に確かめる四つの点

  • 改定の連絡から新価格での納品開始日まで、作業に使える日数が実際に何日残っているか
  • 価格を変える対象が、どの得意先のどの品目まで及ぶか(対象外の得意先も含めて一覧にできるか)
  • 取引先の数が50件を超えているか、超えていないか2
  • 切替の作業を誰が行い、反映の結果を誰が確認するかが決まっているか

この並びに優劣の順序はありません。

この四つを確かめたうえで、取引先の数に応じた切替の型を選びます。

取引先が増えたらどう対応すればよいですか

向いている規模 切替にかかる手間
手作業で続ける型 取引先50件まで2 改定のたびに対象の価格表を一枚ずつ直す
仕組みへ一括で移す型 取引先10,000件・商品30,000SKUまで2 一度の登録で対象の得意先へまとめて反映する
段階的に移す型 まず50件の範囲で試してから広げる2 試す範囲で手順を固めてから対象を広げる

取引先が50件までなら手作業でも回りますか

回る条件と、回らなくなる合図

取引先が50件までの範囲であれば、価格表の枚数も追える数に収まり、改定のたびに手で直しても期限に間に合わせられる余地があります2。この型を選ぶ場合は、対象の得意先を一覧にして、直した順に消し込んでいく形を崩さないことが条件になります。

回らなくなる合図は、件数よりも先に出ます。改定の連絡が複数の得意先から重なる、品目の入れ替えが同時に走る、切替の作業を一人しか把握していない。このいずれかが起きたら、件数が50件以内でも、次の改定で遅れる可能性を見ておいたほうが安全です。

確かめること 手作業で続けられる状態
価格表の所在 対象の価格表がどこにあるか全件を言える
作業の担い手 切替を行える人が複数いる
確認の記録 誰がいつ直したかを後から示せる
Diverse colleagues in formal clothes sitting at table and di
▽ 写真の出典元

件数が少なくても、改定が重なったときや担当が一人に偏っているときは遅れが出ます。今の体制のどこに遅れの芽があるかは、外から手順を追ってもらったほうが早く見つかります。

現在の価格表の持ち方と切替の手順を示せば、手作業のまま続けられる条件と、続けられなくなる合図がどこかを確かめられます。無料相談で自社の条件を持ち込む

取引先が数千件を超えたらどう切り替えますか

上限を目盛りにして、移す時期を決める

取引先が数百件から数千件へ増えると、改定のたびに全件を手で直す方法は現実的でなくなります。仕組みで扱う場合、取引先は10,000件、商品は30,000SKUまでが上限の目安です2。自社の件数がこの範囲に収まるなら、規模の面では一括での切替に載せられます。

得意先の内側で価格の決まり方が分かれている場合は、組織階層を5階層まで構成でき1、どの段に卸価格を結び付けるかを決めておけます。本社で一律に決まる得意先と、支店ごとに条件が違う得意先が混在していても、同じ仕組みの中で切り分けられます。

次の改定期に間に合うかを逆算する

移すと決めてから使い始めるまでの日数も、逆算に入れておきます。申込から最短3日で利用を始められるため2、次の価格改定までに日があるなら、今回の改定から新しい方法で通すという選択も取れます。費用の面では初期費用100,000円(税抜)を見込んでおきます2

下の図は、取引先の数でみた切替方法の目安です。自社がどの段にいるかを置いてから、次の改定までに動けるかを判断します。

見る項目 上限の目安
取引先の数 10,000件2
商品の数 30,000SKU2
組織階層 5階層1
利用開始まで 最短3日2
取引先50件まで、数百件から数千件、10000件規模の三段階で切替方法の目安を示した図
取引先の数でみた卸価格の切替方法の目安

取引先数と品目数が上限の範囲に収まるかは数えれば分かりますが、得意先の階層のどの段に価格を結び付けるかは、自社の取引条件に踏み込んで決める必要があります。

得意先の組織の分かれ方と品目の一覧を渡せば、階層の構成の当て方と、次の改定期に間に合う進め方を確かめられます。無料相談で自社の条件を持ち込む

まず小さく試してから広げられますか

試す範囲を決めてから、対象を広げる

いきなり全得意先を移すのが難しい場合は、対象を絞って試す進め方があります。無料トライアルで登録できる取引先は50件までのため2、改定の頻度が高い得意先や、価格の枝分かれが複雑な得意先から選んで載せ、切替の手順を固めます。

試す段では、件数を減らすことよりも、手順の穴を見つけることを目的にします。対象の洗い出し、登録、反映の確認という流れを一度通しておけば、対象を10,000件の規模へ広げたときも、同じ手順をそのまま使えます2

やること
試す段 取引先50件までの範囲で切替の手順を通す2
広げる段 改定の頻度が高い得意先から順に対象へ加える
定着の段 改定のたびに同じ手順で切り替える形にする
50代前半の日本人男性が会議室の全景をしている場面
▽ 写真の出典元

試す対象をどの得意先にするかで、見つかる問題の量が変わります。改定の頻度や価格の枝分かれを踏まえて選ぶには、similar な移行を見てきた側の助言が効きます。

改定の多い得意先を挙げれば、まずどこから載せると手順の穴が出やすいか、広げる順番をどう組むかを確かめられます。無料相談で自社の条件を持ち込む

要点の整理

基準
切替の期限 改定の連絡日ではなく、新価格での納品開始日から逆算して置く
取引先の数 50件までは手作業の範囲、超えたら一括での切替を検討する2
品目の数 30,000SKUまでを一つの仕組みで扱えるかを上限の目安にする2
価格の決まり方 本社・支店・部署のどの段で決まるかを5階層までの構成に当てはめる1
導入の時期 申込から最短3日で利用を始められるため、次の改定期から逆算する2
初期の費用 初期費用100,000円(税抜)を含めて社内の承認の段取りを組む2

価格改定は待ってくれないため、判断を先延ばしにすると、次の改定も同じ手作業で通すことになります。今の規模で間に合うのか、次の改定までに移せるのかを、早い段階で第三者と突き合わせておく価値があります。 取引先数・品目数と次の改定の予定を伝えれば、間に合う日程かどうかと、準備に必要な作業の順番を確かめられます。

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よくある質問

価格改定の連絡が来てから、いつまでに切り替えればよいですか

改定日ではなく、新価格で納品を始める日から逆算して期日を置きます。反映の直後は旧価格で受け付けた注文が残るため、受注の締めと出荷の準備にかかる日数を差し引いた日が、実際に価格を切り替えておくべき期日になります。

取引先が何件を超えたら仕組みを検討すべきですか

一つの目安は50件です。無料トライアルで登録できる取引先が50件までであり2、この範囲なら手作業でも期限に間に合わせる余地があります。これを超えて改定が重なるようになったら、一括での切替を検討する時期です。

得意先の支店ごとに卸価格が違う場合も扱えますか

扱えます。得意先の組織階層は5階層まで構成でき1、本社で一律に決まる得意先と支店ごとに条件が違う得意先を、同じ仕組みの中で切り分けて管理できます。

次の改定期までに導入は間に合いますか

申込から最短3日で利用を始められます2。ただし自社側で対象の得意先と品目を洗い出す時間が別に必要なため、その日数を足したうえで、次の改定までの残り日数と突き合わせて判断します。

品目数が多い場合の上限はどれくらいですか

有料プランで扱える商品は30,000SKUまで、取引先は10,000件までです2。自社の品目数がこの範囲に収まるかを先に確かめると、規模の面で載せられるかどうかがはっきりします。

◆監修・編集責任者

小園 将隆

株式会社フライトソリューションズ ECサービス部 マネージャー

BtoB通販のパッケージシステム「FSOL B2B Ⅱ」の導入支援をはじめ、製造業、卸売業をはじめとした法人向け通販サイト構築を多数手掛ける。卸売領域の専門知識をもとに、日本の商習慣に固有の課題をパッケージシステムの機能追加によって解決。BtoB流通の販路拡大を支援する。

  1. 1 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider B2B:BtoB向けECサイトで取引先ごとに卸価格を切り替える」(2026年) 経路
  2. 2 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider Primo サービス紹介ページ・料金プラン条件」(2026年) 経路

画像の出典元

  1. A diverse group discussing ideas in a modern office setting,/Photo by Edmond Dantès on Pexels
  2. 40代後半の日本人男性が休憩スペースでの確認をしている場面/画像:生成AI(自社)
  3. Diverse colleagues in formal clothes sitting at table and di/Photo by Sora Shimazaki on Pexels
  4. 50代前半の日本人男性が会議室の全景をしている場面/画像:生成AI(自社)

Photos provided by Pexels

◆この記事について

独自調査以外の一次情報は、省庁・公的機関を中心とした信頼性の高い情報源から引用し、出典を明記しています。
年次更新される統計については、引用元の最新版を確認したうえで掲載しています。

※この記事は上記の監修・編集責任者がAIの協力を得て制作しています。

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