まずは卸売ECを小規模でスタートしたい方へ。リーズナブルなSaaS(ASP)版『EC-Rider Primo(プリモ)』誕生! 詳しくはこちら

食材が欠品したときの代替品の選び方と、繰り返さないための発注見直し

◆監修・編集責任者 小園 将隆 

B2B EC-COLUMN

この記事のポイント

  • 欠品の連絡を受けたら代替品の良し悪しより先に、注文の締切と仕込みの進み具合を確かめ、自分に残っている選択肢の幅を見る
  • 代替品が容器包装された加工食品として届くなら特定原材料を含む旨の義務表示を確認でき、店内で調理して提供する料理は表示義務の対象外のため、説明する情報を自店で組み立てる
  • アレルギーの確認を通ったあとも、規格や入り数の違い、メニューや値札に書いた産地との食い違いが残るため、安全・表示・品質・原価の順に見ると迷いが減る
  • 給食施設では、原因食物を取り除くのか別の食品で置き換えるのかを分けて決める学校給食の整理が、代替食材を選ぶときの判断軸として参考になる
  • 繰り返す欠品は記録から品目・時期・発注タイミングのどれに偏るかを切り分け、仕入先の複数確保は効果を数値で確かめられていない備えとして優先品目から検討する

30代前半の日本人女性が食品スーパーの事務での発注をしている場面

欠品連絡を受けたときにまず確認すべきこと

仕込みを始める前に仕入先から「今日の分が入りません」と連絡が入る。
献立は決まっていて、開店の時間は動かせない。
この場面で迷うのは、提示された代替品をそのまま受けてよいのか、断って別の手を打つべきなのか、という一点だと思います。
判断の入口は二つあります。
一つは、いつまでに返事をすればどの選択肢が残るのかという自店の取引条件。
もう一つは、その代替品が容器包装された加工食品として届くのか、店内で調理して出す料理の材料になるのかという違いで、ここで原材料の情報をラベルで確かめられるのか、自分で聞き取って組み立てるのかが変わります。
そして何度も起きる欠品は、その日の対応とは別に、発注のしかたの側で手を打つ話になります。

欠品の連絡が入った時点で、まだ動かせるものと、もう動かせないものが分かれています。
その境目を決めているのは、多くの場合、仕入先との取り決めに書かれた注文の締切と、その日の仕込みがどこまで進んでいるかです。
締切前で仕込みも始まっていなければ、別の仕入先に振り替える、規格違いを受け入れる、献立の一部を差し替えるといった選択肢が並びます。
締切を過ぎ、下ごしらえが動き出していれば、選べるのは手元でできる変更だけになります。
ですから最初に確かめたいのは代替品の良し悪しではなく、自分にどれだけの余地が残っているかのほうです。

欠品の連絡そのものにも、聞いておきたい幅があります。
発注した数量の全部が入らないのか、一部だけなのか。
今日だけの話なのか、次の納品も見込めないのか。
仕入先から代替の提案があるのか、あるならそれは同じ品目の規格違いなのか、別の品目なのか。
この四点が分かるだけで、その場で決めるべきことと、あとで決めてよいことが切り分けられます。
一部欠品で再入荷の見込みが立っているなら、今日の分だけ手当てすれば済みますが、当面入らないのであれば、献立や売場の構成そのものを組み替える話になります。

返事の期限や連絡の経路は、仕入先ごとの取引条件で決まります。
業界を通じて「何時間以内に決める」という共通の目安があるわけではないため、自店の発注書や基本契約書、担当者との取り決めを一度読み返しておくほうが確実です。
読み返す値打ちがあるのは、欠品のときに争点になりやすい箇所がそこに書かれているからです。
いつまでなら注文の取り消しや数量変更ができるのか。
仕入先が代替品を手配した場合、こちらが断ったときの扱いはどうなるのか。
早朝や担当者の不在時に、誰にどの手段で連絡が届くのか。
この取り決めが曖昧なままだと、毎回その場の交渉になり、判断に使える時間がそのぶん削られます。

並行して整理しておきたいのが、欠品した食材が献立のどこで何をしていたかです。
同じ品目でも、担っている役割によって置き換えの許容幅はまるで違います。
たとえば青菜が入らないとして、おひたしの主材料として使うつもりだったなら、食感も色も近いものでなければ料理として成立しません。
一方、煮物に彩りとして少量あしらうだけだったなら、別の青みで足りることもありますし、いっそ抜いても品書きの説明を直せば済む場合があります。
代替候補を探す前にこの役割をはっきりさせておくと、仕入先から提案が来たときに「使えるかどうか」を短い時間で答えられます。

もう一つ、その日のうちにやっておくと後で効くのが記録です。
いつ、どの仕入先から、どの品目について連絡があり、どう対応し、その結果どうなったか。
一件ずつでは意味が薄く見えますが、これが溜まると、欠品が特定の品目に偏っているのか、時期に偏っているのか、自分の発注のタイミングに原因があるのかを後から切り分けられます。
記事の後半で扱う発注の見直しは、この記録がないと勘の話になってしまいます。

欠品連絡から代替判断までの確認の順序
欠品範囲の聞き取り、期限の確認、用途の整理、代替候補の照合という四つの段階を順に並べた図

代替品を受け入れてよいかの判断基準

容器包装の加工食品と店内調理提供で確認レベルが変わる理由

代替品の可否をどこから見るかは、その品がどんな形で自店に入り、どんな形でお客様に届くかで変わります。
袋や缶、パックに入った状態で納品されるものであれば、容器包装された加工食品について特定原材料を含む旨の表示が義務づけられていますから、ラベルが確認の起点になります1。
ふだん使っている品と原材料がどう違うのかを、こちらが聞き出さなくても読み取れる状態で届く、という点がこの形態の強みです。

これに対して、自店の厨房で調理してその場で提供する料理には、この表示義務は及びません。
外食や中食については、消費者庁が事業者向けの動画教材やパンフレットを公開し、普及啓発の枠組みで扱っています2。
義務がないことは、確認しなくてよいという意味ではありません。
お客様に伝える情報を、法律の様式に沿って書き写すのではなく、自店の責任で組み立てることになる、という意味です。
だから同じ「原材料を確認する」でも、加工食品はラベルを読んで保管する作業、店内調理は原材料を聞き取って自分の言葉で説明できる形にする作業になります。

この違いは、代替品を入れた日にいちばん大きく出ます。
ふだんの献立であれば、何にどの材料を使っているかは頭に入っていますし、聞かれても答えられます。
ところが急いで入れた代替品は、ラベルを確認した本人以外は中身を知りません。
仕入れた加工食品なら包材を取っておけば根拠が手元に残りますが、袋を捨ててしまえば翌日には何も分からなくなります。
ふだんと違う材料が入っている日ほど、その記録の値打ちは高くなります。

もう一つ見落としやすいのが、確認すべき品目の側が更新されていることです。
特定原材料にはカシューナッツが2026年に、くるみが2023年に加わり、アーモンドは2019年に推奨表示の品目へ追加されています1。
代替のときは、ふだん取引のない業者の加工品や、使い慣れない調味料に手を伸ばすことが増えます。
いつもの献立には出てこない原材料が加わる場面であり、手元のアレルギー対応表が古いままだと、表示は正しく書かれているのにこちらが拾えない、ということが起こり得ます。

そして確認した結果は、厨房の中で止めずに、お客様と話す人まで届ける必要があります。
アレルギーの問い合わせを受けるのは多くの場合ホールや売場の担当者で、その人が見ているのは前日までの献立表や商品情報です。
代替品を入れたことが伝わっていなければ、材料は変わっているのに説明だけが以前のまま、という食い違いになります。
代替の可否を判断したら、そのまま伝達までを一続きの作業として扱うほうが安全です。

規格・分量・用途適合を見落とすとどうなるか

アレルギーの確認を通った代替品が、そのまま使えるとは限りません。
品名が同じでも、サイズ、カットの有無、産地、等級、冷凍か冷蔵かといった規格が違えば、現場では別物として扱うことになります。
鶏もも肉が一回り大きければ加熱の時間が変わり、盛り付けの見た目も変わります。
冷凍品で届けば解凍の時間と置き場所が要りますから、当日の提供に間に合うかどうかという別の問題が立ち上がります。
規格の確認は品質の話に見えて、実際には仕込みの段取りが組み直せるかどうかの確認です。

入り数や単位のずれも、後から効いてきます。
ふだんと違う荷姿で入ると、必要量に足りないか、逆に当面使い切れない量が入ってしまいます。
日持ちのしない食材であれば、足りない分をどこかで補うだけでなく、余った分をどの献立で引き取るかまで決めないと、結局は廃棄になります。
欠品の対応で慌てているときほど、数量は「だいたい合っていればよい」と流しがちですが、ここは連絡の電話口で確かめられる数少ない項目でもあります。

飲食店でも小売店でも、もう一つ必ず突き当たるのが、外に向けて書いてしまっている情報との食い違いです。
メニューブックに産地や品種を書いている、値札やPOPで「国産」とうたっている、通販の商品ページに規格を載せている。
代替品がその記載と合わないなら、記載のほうを直すか、代替を断るかのどちらかを選ぶことになります。
料理としては問題なく成立していても、書いてあることと出すものが違えば、それは品質の問題ではなく説明の問題になります。
代替を受けると決めた時点で、直すべき表示がどこにあるかを数え上げておくと、後から慌てずに済みます。

原価の差も判断材料ですが、位置づけは少し後ろです。
代替品の仕入価格が違えば、その日の原価は動きます。
売価はすぐには変えられないことが多いので、どこまでの差なら受け入れるかをあらかじめ決めておくと、電話口で悩む時間が減ります。
決めておくというのは金額の線引きだけでなく、誰が判断してよいかを決めておく、という意味でもあります。
担当者の判断で受けてよい範囲が決まっていれば、責任者の不在が欠品対応の足を止めることはなくなります。

ここまでの項目には、見る順序をつけておくと迷いが減ります。
安全に関わることを最初に、次にメニューや値札に書いた内容との整合、そのあとに品質や用途への適合、最後に原価という並びです。
この順に見る理由は単純で、後ろの二つは提供したあとでも手を打てるのに対し、前の二つは出してしまうと取り返しがつかないからです。
原価が想定より上がったなら翌週の仕入れで調整できますし、仕上がりが少し違えば説明を添えることもできます。
しかしアレルギーの確認漏れや、表示と違うものを出したという事実は、後からの説明で戻せません。

代替品の形態 表示の位置づけ 自店に残る確認
容器包装された加工食品として納品される 特定原材料を含む旨の表示が義務づけられている ラベルの保管と、ふだんと違う原材料が入っていないかの照合
店内で調理して提供する料理の材料になる 表示義務の対象ではなく、事業者向けには啓発の教材が示されている 原材料の聞き取りと、提供時に説明する内容の組み立て

給食施設など安全性の確認が特に必要な現場での代替食材の考え方

給食の現場が飲食店と違うのは、食べる人を選べないことです。
その日に出したものは、アレルギーのある人を含めて決まった人たちが食べます。
ですから欠品への対応も、料理として成立するかどうかの前に、対応が必要な人に出す分が安全に組み直せるかどうかが問われます。

この場面で参考になるのが、学校給食における食物アレルギー対応の考え方です。
文部科学省の対応指針は、原因食物の完全除去を原則としたうえで、献立から原因食物を取り除く除去食対応と、それによって失われる栄養価を別の食品で補う代替食対応を、段階として区別しています3。
これは学校給食という管理された集団給食の現場を対象にした指針で、飲食店や小売店の日々の発注にそのまま適用される規定ではありません。
ただ、「取り除くこと」と「置き換えること」を別の判断として扱うという整理は、欠品で代替食材を入れるときの考え方としてそのまま使えます。

欠品の場面に引き寄せると、こういうことです。
ある食材が入らなくなったとき、その料理から抜いて出すのか、別の食材で置き換えて出すのかは、同じ「対応」でも性質が違います。
抜けば、新しい原材料は増えませんから確認すべきことは増えませんが、栄養や献立としての満足度は落ちます。
置き換えれば献立の形は保てますが、その食材について原材料の確認と関係者への伝達がやり直しになります。
指針が二つを分けて示しているのは、この性質の違いを曖昧にしないためだと読むことができます。
欠品で急いでいるときほど、「代わりに何か入れておく」という形で両者が混ざりやすいところです。

完全除去を原則とするという考え方には、現場の運用にとっての含意もあります。
その場の個別判断をできるだけ増やさない、という方向です。
欠品対応は、まさに個別判断を増やす出来事です。
だからこそ、代替を入れてよい範囲、入れてはいけない品目、判断してよい人を事前に決めておき、当日はその範囲の中だけで動くほうが、現場の負荷も間違いも小さくなります。
決めておいた範囲で収まらない欠品が起きたときに、初めて責任者の判断を仰ぐ、という切り分けです。

そして給食の現場で最後に効いてくるのは、伝達の経路です。
厨房が代替食材を使うと決めたとして、その情報が献立表、アレルギー対応の一覧、そして配膳を担当する人まで届いているか。
ここが切れていると、調理側は新しい食材を使っているのに、受け渡しの場面では以前の献立表をもとに確認が行われる、という食い違いが起きます。
代替を決めた人と、その食事を手渡す人が別であるほど、この経路は意識して作る必要があります。

代替食材がどうしても決まらないときは、その料理自体を別の献立に差し替える、あるいは対応が必要な人の分だけ別の構成にするという選択肢もあります。
献立の見た目をそろえることと、安全に出せることを比べれば、優先するのは後者です。
指針が完全除去を原則に置いているのも、迷ったときに安全側へ倒れる形を先に決めておくという考え方だと受け取れます。

除去食対応と代替食対応の区別
原因食物の把握、完全除去を原則とした除去食対応、栄養価を補う代替食対応という区分を示した図

欠品を繰り返さないための発注の見直し

同じ欠品が何度も起きるとき、原因はいつも同じところにあるとは限りません。
特定の品目そのものが調達しにくくなっているのか、ある時期に需要が集中しているのか、それとも自店の発注が納品の直前に寄っているのか。
この三つは、打つ手がまったく違います。
にもかかわらず、その場の対応だけを続けていると、どれに当たっているのかが分からないまま「また欠品した」という印象だけが積み上がります。
前半で記録を勧めたのは、この切り分けの材料にするためです。

記録といっても凝った様式は要りません。
日付、品目、仕入先、連絡を受けた時点で残っていた余地、実際にどう対応したか、その結果お客様への提供に影響が出たかどうか。
この程度が数か月分たまれば、偏りは目で見て分かります。
仕入先を変えても同じ品目が並ぶなら、原因は仕入先ではなくその品目の調達事情にあります。
行事や季節の前に集中しているなら、需要の読みと発注の時期の問題です。
発注から納品までの間隔が短い案件ばかりが並ぶなら、見直す先は仕入先ではなく自店の発注のタイミングになります。

仕入先を増やすという手は、こうした切り分けのあとに検討する対策です。
農林水産省は食品産業の事業者に向けて事業継続計画、いわゆるBCPの策定を進めており、ひな型や手引きを公開しています4。
原材料や仕入先を複数確保しておくことは、その中で一般的な対策の要素として扱われている考え方です。
ただし、仕入先を増やすことで欠品がどれだけ減るのかを示す数値は今回確認できていません。
ですからこれは「効果が保証された解決策」ではなく、備えとして検討する値打ちのある選択肢、という位置づけで考えるのが妥当です。

複数化には手間とコストがかかる、という点も先に見ておくべきです。
仕入先が増えれば、注文の締切も、最低の発注単位も、配送の曜日も、請求のしめ日もそれぞれ違うものが並びます。
発注の手間だけでなく、条件を覚えておく負担と、経理側の処理が増えます。
だから現実的なのは、全品目を複数化することではなく、欠品したときに代わりが効きにくい品目から手をつけることです。
看板料理の主材料、産地や品種をメニューや値札に書いている品、決まった規格でなければ成り立たない品などが、それに当たります。
どの品目がそうなのかは、前半で整理した「役割」と、ここまでの記録の両方から見えてきます。

仕入先を増やさずにできる備えもあります。
規格の幅をあらかじめ広げておくのはその一つで、サイズの指定を緩める、産地の指定を外しても成立する献立にしておく、といった形です。
受け入れられる範囲が広いほど、仕入先は代替を提案しやすくなります。
冷凍品や常温品で置き換えられる部分を常備しておくのも、同じ発想です。
献立を組む段階で、差し替えの効く構成をいくつか用意しておけば、欠品のたびにゼロから考える必要がなくなります。

最後に、仕入先との取り決めそのものを見直す余地があります。
欠品が分かった時点でいつまでに連絡をもらうか、代替の提案を出してもらえるか、代替品を提案する際に原材料やアレルギー情報を併せて出してもらえるか。
前半で「取引条件を確認する」と書いたのは、その場の対応のためだけではありません。
確認して初めて、いまの条件のどこが不足しているかが分かり、次の商談で話す材料になります。
欠品そのものをゼロにすることは仕入先の側の事情もあって難しいとしても、欠品が起きたときに使える時間と情報を増やしておくことは、こちらから交渉できる範囲です。

ここまでの判断を電話口で思い出せるよう、代替品を受け入れる前に確認する項目を並べておきます。

欠品の型ごとに見直す場所
同じ品目で繰り返す、時期に集中する、直前の変更が多いという三つの型について、手がかりと見直しの着眼点を並べた表

欠品のたびに何をどこまで確認するかは、自店の取引条件と、料理や商品をどんな形でお客様に渡しているかによって変わり、資料を読むだけでは自分の現場の線が引きにくいところです。

いま使っている発注の流れと仕入先ごとの条件を伺いながら、その場の判断に任せている部分のどこを事前の取り決めに移せるかを一緒に整理できます。無料相談で要件を整理する

代替品受け入れ前に確認する項目

安全に関わること、表示との整合、品質や用途への適合、原価という四つの面ごとに項目を挙げています。

  • 返事の期限と、その期限を過ぎたあとに残る選択肢
  • 代替品が容器包装された加工食品として届くのか、店内調理の材料になるのか
  • 特定原材料を含む旨の表示、または仕入先から得られる原材料の情報
  • メニューや値札、商品ページに書いた産地・品種との食い違い
  • サイズやカット、冷凍か冷蔵かの違いと、仕込みの段取りへの影響
  • 入り数や単位の違いによる、必要量との過不足
  • 仕入価格の差をその日のうちにどこまで受け入れるか、誰が判断するか
  • 代替を入れたことが、提供や接客の担当者まで伝わる経路

給食施設のように提供先が決まっている現場では、上の項目に加えて、除去で対応するのか代替で置き換えるのかを先に決めます。

要点の整理

軸 基準
残された時間 注文の締切前か、仕込みが動き出した後かで選べる手が変わる
表示の確認範囲 容器包装された加工食品は義務表示を確認し、店内調理で出す料理は自店で情報を組み立てる
外向きの記載 メニュー・値札・商品ページの産地や品種と食い違わないか
給食施設の判断 除去で対応するのか、代替で置き換えるのかを分けて決める
繰り返す欠品 品目・時期・発注タイミングのどれに偏るかを記録から切り分ける
発注先の複数化 効果を数値で確かめられていない備えとして、代わりが効きにくい品目から検討する

繰り返す欠品は、記録の残し方と発注のタイミングを合わせて見ないと、品目の事情なのか時期の偏りなのか自店の発注の問題なのかが見えてきません。 これまでの欠品の記録をもとに、優先して備えておく品目の絞り込みと、次の商談で仕入先に求める条件の洗い出しまでを確かめられます。

BtoB通販システムのご相談

貴社の商習慣に合わせたご提案をいたします。

無料相談はこちら

よくある質問

欠品連絡が来た食材が輸入品の場合、確認すべき点は国産品と違いますか

アレルギー表示については、国産か輸入かで確認の範囲が分かれるわけではありません。
義務の対象は容器包装された加工食品という形態で定まっており、その形で納品されるならラベルで特定原材料を含む旨を確認できます1。
一方で、業務用にバラで入る原材料や、店内調理の材料として使う場合の考え方は国産品と同じで、仕入先からの情報が頼りになります。
実務として違いが出やすいのは、むしろ再入荷の見通しのほうです。
輸送や通関の事情がからむと次の入荷時期が読みにくいことがあるため、今日の分の手当てだけでなく、当面その品目が使えない前提で献立を組めるかまで聞いておくと、対応が一度で済みます。

アレルギー表示のない仕入先の代替品を使う場合、店側は何を確認すべきですか

表示義務は容器包装された加工食品を対象としたものですから1、業務用にバラで納品される原材料には表示が付いていないことがあります。
その場合は、規格書や原材料の一覧を出してもらえるかを仕入先に確かめるのが先になります。
自店が店内で調理して提供するのであれば、その提供自体に表示の義務はなく、外食・中食は啓発の枠組みで扱われていますが2、お客様に説明する内容は自店で組み立てることになります。
つまり、手元に根拠が残らない代替品は、説明の根拠も残らないということです。
原材料の情報がどうしても得られない品は、アレルギー対応が必要な提供先には使わず、その料理を差し替えるという判断も選択肢に入れてください。

発注先を増やすと管理の手間やコストは増えませんか

増える方向に働きます。
締切、最低発注単位、配送の曜日、請求のしめ日が仕入先ごとに違えば、発注のたびに確認する項目が増え、経理側の処理も増えます。
仕入先の複数確保はBCPの一般的な対策要素として示されている考え方ですが4、それによって欠品がどれだけ減るかを示す数値は今回確認できていません。
効果が読めない以上、手間の増加と釣り合う範囲に絞るのが現実的です。
欠品したときに代わりが効きにくい品目、たとえば看板料理の主材料や、産地を表示している品から先に候補を持っておき、それ以外は規格の幅を広げることで吸収する、という組み合わせが取りやすいと思います。

学校給食以外の高齢者施設・病院給食でも同じ代替食の考え方は使えますか

文部科学省の対応指針は学校給食という管理された集団給食の現場を対象としたもので、他の施設にそのまま適用される規定ではありません3。
ただし、原因食物を取り除く除去食対応と、失われる栄養価を別の食品で補う代替食対応を分けて考えるという整理そのものは、提供先が決まっている現場であれば共通して使える見方です。
欠品で代替食材を入れる場面でも、抜くのか置き換えるのかをまず決めるという手順は変わりません。
一方、高齢者施設や病院では、嚥下の状態や治療上の食事管理といった別の条件が加わります。
その部分については本記事で確認した資料の範囲を超えるため、自施設の基準や医療・栄養管理の指示に沿って判断してください。

◆監修・編集責任者

小園 将隆

株式会社フライトソリューションズ ECサービス部 マネージャー

BtoB通販のパッケージシステム「EC-Rider B2B Ⅱ」の導入支援をはじめ、製造業、卸売業をはじめとした法人向け通販サイト構築を多数手掛ける。卸売領域の専門知識をもとに、日本の商習慣に固有の課題をパッケージシステムの機能追加によって解決。BtoB流通の販路拡大を支援する。

> プロフィールの詳細を見る

  1. 1 出典:消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」(2026年)
  2. 2 出典:消費者庁「外食・中食における食物アレルギーへの取り組み」(確認時点)
  3. 3 出典:文部科学省「学校給食における食物アレルギー対応指針」(2015年)
  4. 4 出典:農林水産省「食品産業事業者等の事業継続計画(BCP)の推進」(確認時点)

◆この記事について

独自調査以外の一次情報は、省庁・公的機関を中心とした信頼性の高い情報源から引用し、出典を明記しています。
年次更新される統計については、引用元の最新版を確認したうえで掲載しています。

※この記事は上記の監修・編集責任者がAIの協力を得て制作しています。

監修確認日:

記事内容に関するお問い合わせ:お問い合わせフォーム

BtoB EC(受発注)サイト構築システム「EC-Rider B2B Ⅱ」への
各種お問い合わせ

ページTOPへ戻る
無料相談を予約 お見積
平日10:00~18:00
page
top