今回は倉庫・運送を生業とする企業様が、弊社製品「EC-RiderB2B」で”マーケットプレイス※1“を実現した事例を紹介させていただきます。
※1.マーケットプレイスとは、インターネットを介して売り手と買い手を結びつける取引所や市場のこと。e-marketplaceともいう。
倉庫・運送を生業とする企業様は、自社所有の倉庫とトラックを利用して、
①メーカーや商社などから商品を預かり、自社の倉庫で商品を保管・管理する
②配送依頼が入った商品をピッキング・梱包し、自社のトラックで配送する
までを請け負っているケースが多いと聞いております。
これまで倉庫・運送業界では、地域性や取り扱える商品の優位性、サービス料の金額などで同業他社との差別化を図ってきました。
その状況の中、お客様である企業様に受注システムを提供することにより同業他社との差別化を図りたい。また、お客様ごとの特殊な要望も叶えられれば更なる魅力になる。とご相談をいただきました。
<ご要望>
・複数の クライアントに貸出し、利用してもらうWeb受注システムを開発したい
クライアント毎の個別な要望を叶えられると更に良い
・当社が全国に持つ複数の倉庫と、クライアントから預かっている商品を紐づけて管理したい(同じ商品が複数の倉庫で管理される)
・受注システムは当社で開発するが、システムの運用は貸出しするクライアントが行う
クライアントの情報が他クライアントに見えることがあってはならない
・クライアントは 契約先の代理店に販売し、代理店は契約先の店舗に販売するイメージ
※メーカーは代理店の販売先まで確認できないようにする
・代理店が店舗に販売する商品価格を設定できるようにしたい
「EC-RiderB2B」はBtoB向けECサイトを構築するための基本的な機能は標準で具備しているので、以下の標準機能を基に一部カスタマイズを加え、ご要望を実現しました。
①マルチサプライヤー
・複数のサプライヤー(仕入先や倉庫)を管理することができる
・サプライヤー(仕入先や倉庫)毎で商品SKU毎の在庫を管理できる
・サプライヤー(仕入先や倉庫)毎に送料・リードタイムを設定することができる
※ただし、カートでの送料計算は、1注文1配送先が標準機能となり、直送毎で配送料を計算する場合はカスタマイズ対応としています
・同じ商品であってもサプライヤー(仕入先や倉庫)毎に卸価格を設定できる
・複数のサプライヤー(仕入先や倉庫)が同一商品を扱っている場合、在庫を持っているサプライヤーから商品を注文することができる
②組織階層管理
企業間取引向けに特化した機能の中心である取引先管理(EC-RiderB2Bでは「組織階層管理」と呼んでいる)は、最大5階層の組織構造を管理することができます。
今回のご要望に沿って「EC-RiderB2B」の組織階層に当てはめると以下になります。
クライアントαは代理店Aおよび代理店Bに商品を販売しており、代理店Aは店舗1および店舗2に商品を販売している。このように組織階層に当てはめて商慣習に沿った取引先管理が実現できます。
「EC-RiderB2B」の組織階層管理を基に取引先毎(今回の場合は代理店および店舗)に商品の卸価格を設定することも可能です。(下図参照)
「EC-RiderB2B」の標準機能では、クライアントαが代理店および店舗に対する商品卸価格を設定することは可能ですが、今回ご要望にあった“代理店が店舗に販売する商品価格を設定できるようにしたい”についてはカスタマイズすることで実現しました。
「EC-RiderB2B」の標準機能①マルチサプライヤーと②組織階層管理でご要望のほとんどが実現できたので、大きなカスタマイズを加えることなく、下図のような“マーケットプレイス”の構築を実現させることができました。
今回は倉庫・運送会社様の事例を紹介させて頂きましたが、引き続き、本サイトのBtoB ECコラムにて業界別の事例を紹介させて頂きます。
「EC-RiderB2B」をカスタマイズすることで、様々な業界のビジネスモデルをWeb化することに成功しております。
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