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受注・請求・記帳を少人数で回す方法|件数と人数の上限から選ぶ

◆監修・編集責任者 小園 将隆 

B2B EC-COLUMN

この記事のポイント

  • 受注側の書類と記帳は増え方が違うため、出荷伝票・請求書の数と仕訳数を分けて数える。
  • CORECの受注側無料プランは出荷伝票や請求書が20件まで、会員登録した1名のみの利用で、件数と人数のどちらで切り替わるかを先に見分ける。
  • 記帳代行料を仕訳数で決める事務所の例では、領収証・得意先・仕入先・通帳の行数の合計が目安で、注文の件数そのものは項目に入らない。
  • 商蔵奉行iクラウドの明細上限は受注・売上・債権・入金伝票の合計で、同じ取引が複数の伝票に明細を残す点を見込んで見積もる。
  • 確認は人数、件数、記帳、業務システムの順に進め、受注側ツールと記帳代行は組み合わせて使える。

30代後半の日本人女性が発送控えのファイリングをしている場面

受注・請求・記帳が1人に集まると、何が詰まるのか

注文が入るたびに出荷伝票を作り、月末には請求書をまとめ、空いた時間に通帳と領収証を見ながら帳簿をつける。
少人数の事業では、この受注・請求・記帳の流れが一人に集まりやすく、件数が増えた月から締めが遅れ始めます。
ここで変えられるのは、どの作業をツールに載せ、どの作業を外に任せるかです。
判断の手掛かりは、月の伝票件数、作業に関わる人数、記帳の仕訳数です。
ツールには件数や利用者数の上限があり、記帳代行は仕訳数で料金が決まる例があります。
自社の数字を先に数えれば、無料枠で足りるのか、有料プランや外部委託、業務システムが要るのかを見分けられます。

月末に請求と記帳の締めが重なる

少人数の事業で事務が詰まるのは、作業の量そのものより、性質の違う作業が同じ人の同じ時期に集まるからです。
注文を受けると出荷伝票を作って商品と一緒に送り、取引先との約束に合わせて請求書を出します。
入金があれば通帳と突き合わせ、仕入や経費の支払いと合わせて帳簿に記録します。
一件ずつ見れば難しい作業ではありませんが、月末には請求書の締めと前月分の記帳が重なりやすく、どちらかを後回しにした分が翌月へ持ち越されます。

この流れは一方通行ではなく、毎月同じ順で回ります。
出荷伝票と請求書は注文が来るたびに増えますが、記帳を月の締めを待ってまとめて行う運用だと、遅れは月末にまとめて表に出ます。
出荷の手を止めるわけにはいかないので、削られやすいのは帳簿への記録と、請求書と入金の突き合わせです。
入金の確認が遅れると、請求したのにまだ入っていない取引に気づくのも遅れます。

さらに、請求書の控えや通帳の動きは、そのまま記帳の材料になります。
請求書の作成が遅れれば記帳の材料がそろわず、記帳が遅れれば入金の確認も後ろへずれる、というように一つの遅れが次の作業へ順に響きます。
一人で回していると、この連鎖をどこで断つかを考える余裕そのものがなくなりがちです。

受注と記帳を分けて数える

連鎖を断つ場所を決めるには、事務を受注側と記帳側に分けて数えるのが近道です。
受注側は、出荷伝票や請求書のように、注文の件数に合わせて増える書類です。
記帳側は、帳簿に記録する取引の数で、注文だけでなく仕入、経費の支払い、入金や引落しも含みます。
同じ件数という言葉でも、この二つは増え方が違います。

分けて数える理由は、外部の仕組みがそれぞれ別の数で上限や料金を決めているからです。
受注側のツールには、作成できる伝票や請求書の件数と、使える人数で枠を区切っているものがあります。
記帳を外部に任せる場合は、月の仕訳の数で料金を決める料金表があります。
受注から入金までの伝票を一つの仕組みで扱う業務システムには、伝票の明細の合計に上限を置いている例があります。
どれも件数ですが、数える対象が違うので、自社の数字も対象ごとに用意しておく必要があります。

受注側ツールの無料枠がどんな前提で作られているかも、数える理由の一つです。
受注側(サプライヤー)向けのCORECの料金ページでは、無料プランは会員登録した1名のみが利用でき、1名で受注業務をする人向けとされています1。
無料枠は、一人が受注から請求までを回している状態を前提にしていると読めます。
出荷を家族やパートの人が手伝うようになった、請求書だけ別の人が作るようになった、といった変化は、件数が増えていなくても、その前提から外れるきっかけになります。

受注から記帳までの毎月の一巡(模式図)
注文を受ける、出荷伝票を作る、請求書を出す、入金を通帳と突き合わせる、帳簿に記録するが順に回り、記帳の後は翌月の注文へ戻る流れ
▼ 図の内容を文字で読む
  1. 注文を受ける
  2. 出荷伝票を作る
  3. 請求書を出す
  4. 入金を通帳と突き合わせる
  5. 帳簿に記録する

受注側ツールの無料枠と有料枠は、件数と人数のどちらで切り替わるのか

件数の上限:どの書類が数に入るか

CORECの受注側の無料プランでは、出荷伝票や請求書が20件まで作成できると記載されています1。
この数字を自社に当てはめるときに迷うのは、何を1件と数えるかです。
1件の注文で出荷伝票と請求書を両方作る運用なら、注文の数と作る書類の数は一致しません。
反対に、同じ取引先への出荷を月末にまとめて1通の請求書にしている場合は、請求書の数は取引先の数に近くなります。

料金ページの記載は20件まで作成可能という書き方で、出荷伝票と請求書を合わせて数えるのか、どの期間で数えるのかまでは、この一文からは読み取れません1。
記載は確認時点のもので、内容が改められることもあります。
上限の数え方を提供元の最新の案内で確かめておけば、思ったより早く上限に届いて慌てる事態を避けられます。
見積もるときは、出荷伝票の数と請求書の数を別々に出し、合わせた数でも収まるかを見ておくと安全です。

仮に、月に15件の注文があり、そのすべてで出荷伝票と請求書を1通ずつ作るとします。
出荷伝票だけなら15件で20件に収まりますが、請求書も合わせて数える仕組みなら30件になり、上限を超えます。
同じ15件の注文でも、請求を月末の締めにまとめていて取引先が5社なら、請求書は5通で、合わせて20件です。
数字は仮の例ですが、請求の出し方ひとつで、同じ注文量でも枠に収まるかどうかが変わります。

有料プランへ移るかどうかを件数で決めるなら、一か月だけを見て判断しないほうが確実です。
季節で注文が増える事業では、多い月だけ上限を超え、少ない月は余裕があるということも起こります。
出荷伝票と請求書の数を数か月分並べておくと、上限を超えるのが一時的なのか、続いているのかが分かり、移る時期を落ち着いて決められます。

利用者数の上限:二人目が加わったとき

件数と並んでもう一つの切り替えの条件になるのが人数です。
無料プランは会員登録した1名のみの利用で、ビジネスプランでは担当者を何名でも追加できます1。
ビジネスプランの月額は、確認時点の記載で2,980円(税別)です1。
この価格は一つの製品の受注側プランのもので、受注管理のツール全般の相場を示すものではありません。

人数の条件が効いてくるのは、作業を分けたくなったときです。
出荷は作業場にいる人が担当し、請求書は事務所の人が作る、というように受注側の作業を二人で分けると、二人とも同じ画面に入る必要があります。
一つの登録を二人で使い回すと、どの伝票を誰が作ったか、どの請求書を誰が直したかを記録の上で区別できなくなります。
担当者を分けて登録できることは、件数の枠を広げることとは別の意味を持ち、作業を引き継ぐときや互いに確認し合うときに効いてきます。

どちらの上限が先に来るかは、事業の形で変わります。
一人で回している事業では、まず件数の上限が問題になります。
件数は少なくても、休みの日に代わりの人が受注を処理する必要がある事業では、人数の条件が先に効きます。
有料プランへ移るなら、件数と人数のどちらを理由に移るのかをはっきりさせておくと、移った後に何が楽になるはずなのかがぶれません。

観点 無料プラン ビジネスプラン
出荷伝票・請求書の作成 20件まで 最新の料金ページで確認
利用できる人 会員登録した1名のみ 担当者を何名でも追加できる
月額 無料 2,980円(税別)
受注側の一つのツールで枠が切り替わる二つの条件(一つの料金ページの記載にもとづく模式図)
件数の上限、人数の条件、どちらが先に来るかの三つに分け、無料枠が20件まで・会員登録した1名のみであることと、事業の形で先に効く条件が変わることを示した図
▼ 図の内容を文字で読む
  • 件数の上限
    • 出荷伝票や請求書が20件まで作成可能
    • 合算か別々か、期間は最新の案内で確認
  • 人数の条件
    • 無料プランは会員登録した1名のみ
    • ビジネスプランは担当者を何名でも追加
  • どちらが先に来るか
    • 一人で回す事業は件数が先
    • 休みの日に代わりが入る事業は人数が先

記帳を任せると、月の仕訳数で費用はどう決まるのか

仕訳数の数え方

受注側の書類をツールで作れるようになっても、帳簿への記録は別の作業として残ります。
この記帳を税理士事務所などに任せる場合、費用の決まり方は受注側のツールとまったく違います。
仕訳とは、一つの取引を帳簿の形式に合わせて記録したもので、記帳代行にはこの数で料金を決める料金表があります。

松崎佳史税理士事務所のネットコース(振替伝票)では、記帳代行料は毎月の仕訳数で決まり、仕訳数は領収証の数、得意先の数、仕入先の数、預金通帳の行数の合計が目安とされています2。
料金とは別に消費税がかかります2。
これは一つの事務所の一つのコースの数え方で、記帳代行の数え方がどこでも同じというわけではありません。
それでも、この目安を見ると、記帳の量が何に引きずられて増えるのかがよく分かります。

目を引くのは、注文の件数そのものが項目に入っていないことです。
この目安では、売上の側は得意先の数で数えられます。
同じ取引先から月に何度も注文が来る事業なら、受注側の書類は増えても、得意先の数は大きく増えません。
一方で、取引先からの入金が通帳に一行ずつ記録されるなら、入金の回数が増えた分だけ通帳の行数が増えます。
受注が増えたときに記帳の量がどこで膨らむかは、取引先の数より、入金や引落しが通帳にどう出るかで決まる場面があります。

受注件数とは別に見積もる

仮の例で考えてみます。
月の注文が40件、得意先が8社、仕入先が5社、経費の領収証が20枚、通帳の行数が30行の事業があるとします。
この目安に当てはめると、8+5+20+30で、仕訳数の目安は63です。
注文40件という数からは、この63という数は出てきません。
受注側ツールの枠と記帳代行の料金表を、同じ月40件という数で見比べると、どちらかを読み違えることになります。

見積もりを頼むときは、領収証・得意先・仕入先・通帳の行数の四つの数を、過去の数か月分そろえておくと話が早く進みます。
注文が多い月と少ない月の両方を示せば、月によって料金が変わるかどうかも確かめやすくなります。
料金表の金額や区切りは事務所ごとに違うため、手元の数を持って直接確かめるのが確実です。

費用を比べるときは税の扱いもそろえます。
この記帳代行料は消費税が別で2、CORECのビジネスプランの月額も税別の表示です1。
ただし、二つは任せる作業が違います。
受注側ツールの月額は書類を作る道具の費用で、記帳代行料は帳簿をつける作業そのものを外に出す費用です。
金額を並べてどちらが安いかを比べるより、自分の手から外したいのがどちらの作業かで考えるほうが、判断を誤りにくくなります。

任せても手元に残る作業

記帳を外に任せても、作業がすべてなくなるわけではありません。
目安に挙がっている領収証や通帳の動きは、記帳を頼む側が集めて渡す材料です。
領収証を月末にまとめて探す、通帳の記帳を後回しにする、といった状態のままでは、任せた先でも記録が進みません。
外部化で減るのは帳簿に記録する手間で、材料を集めて渡す手間は手元に残る、と考えておくと、任せた後の段取りを組みやすくなります。

記帳を自分で続ける場合でも、領収証・得意先・仕入先・通帳の行数を数えておく意味はあります。
どこに量があるかが分かれば、領収証の整理を日々こまめに片づけるのか、入金の確認を週に一度まとめて行うのかといった、手の付け方を選べます。
外に任せるか自分で続けるかを決める前に、量のありかが見えるだけでも、月末に何から手を付けるかが決めやすくなります。

日々の取引と記帳代行の仕訳数の目安のつながり(一つの料金表の目安にもとづく模式図)
経費の支払いは領収証の数、得意先との取引は得意先の数、仕入先からの仕入は仕入先の数、入金や引落しは預金通帳の行数として仕訳数の目安に加わる関係経費の支払いは領収証の数、得意先との取引は得意先の数、仕入先からの仕入は仕入先の数、入金や引落しは預金通帳の行数として仕訳数の目安に加わる関係領収証の数経費の支払い得意先の数得意先との取引仕入先の数仕入先からの仕入預金通帳の行数入金や引落し

▼ 図の内容を文字で読む
  • 領収証の数
    • 経費の支払い
  • 得意先の数
    • 得意先との取引
  • 仕入先の数
    • 仕入先からの仕入
  • 預金通帳の行数
    • 入金や引落し

取引が増えたら、明細数に上限のある業務システムへ移るべきか

合算で数える明細

受注側ツールで書類を作り、記帳は外に任せる。
この組み合わせで回るうちはよいのですが、取引が増え、関わる人も増えてくると、受注から売上、入金までを一つの記録で追いたくなる場面が出てきます。
そこで候補に挙がるのが、受注や売上の伝票をまとめて扱う業務システムです。
ここにも上限があり、その数え方を読み違えないことが大切です。

OBCの商蔵奉行iクラウドの仕様では、受注伝票・売上伝票・債権伝票・入金伝票の合計で、標準で400,000明細まで登録できるとされています3。
伝票の種類ごとに400,000明細ずつあるのではなく、四種類を合わせた数です。
明細は一般に、伝票の中で商品や金額を記録する行を指し、1枚の伝票に複数の行があれば、その分だけ数が増えます。

合算で数えることの意味は、一つの取引を追いかけると分かります。
たとえば、注文を受けて受注伝票を作り、出荷して売上伝票を起こし、入金があれば入金伝票を登録する運用を考えます。
同じ取引が段階ごとに別の伝票として記録されるので、注文1件が複数の種類の伝票に明細を残します。
受注件数だけを見て上限を見積もると、実際に積み上がる明細の数を小さく見積もることになります。

もう一つの注意点は、上限が登録件数として書かれていることです。
登録できる総数の上限なので、月ごとに戻る枠とは考えず、登録した明細が積み上がっていく前提で見積もるほうが安全です。
伝票の種類ごとに月の明細数を出し、12か月と使い続ける年数を掛けて足し合わせると、見積もりの形になります。
過去の伝票をどう扱うと数が変わるのかは仕様と運用の条件によるので、導入前に提供元へ確かめる項目です。

拡張の考え方

標準の数を超える場合は、拡張パックで明細数を追加できるとされています3。
追加の条件は仕様の記載だけでは分からず、問い合わせて確かめる必要があります。
上限が固定の壁ではなく広げられる仕組みである以上、移るかどうかを上限の数字だけで決める必要はありません。

少人数の事業にとって400,000明細が多いのか少ないのかは、この仕様からは判断できません。
ここで考えたいのは、業務システムへ移る理由が件数なのか、それ以外なのかです。
受注側ツールの枠が足りないだけなら、受注側ツールの有料プランで済む場合もあります。
一方、受注、売上、債権、入金を伝票として一続きに記録し、複数の人がそれぞれの段階を担当する形にしたいのであれば、出荷伝票と請求書を作る範囲を超えた仕組みを求めていることになります。
移る判断は、上限の数字ではなく、どの伝票まで一つの記録で扱いたいか、誰がどこを担当するかで決まります。

移る場合に残る課題もあります。
今まで受注側ツールで作っていた伝票を新しい仕組みに移すのか、過去分は元のツールに残すのか。
記帳を外に任せているなら、業務システムに登録した伝票を記帳先へどう渡すのか。
どれも件数の上限とは別の問題ですが、移った後の手間を左右するので、明細数の見積もりと同じ時期に考えておくと、切り替えの途中で止まらずに済みます。

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▽ 写真の出典元

自社の件数と人数から、次の一手を決める

月間件数の数え方

ここまでに見た件数、人数、仕訳数、明細数を、自社の数字に当てはめます。
そろえる数は次のとおりで、過去の数か月分を並べ、多い月と少ない月の差も見ておきます。

  • 出荷伝票の数(注文ごとに作る数)
  • 請求書の数(注文ごとか、月末締めか)
  • 受注側の作業に関わる人数(休みの日に代わりに入る人も含める)
  • 領収証の数、得意先の数、仕入先の数、預金通帳の行数
  • 業務システムを考える場合は、受注・売上・債権・入金の各伝票の月の明細数

数えるときに迷いやすいのは、請求書の数と人数です。
請求書は出し方で数が大きく変わるため、取引先ごとに注文ごとか締めかを書き出しておくと、後で数え直さずに済みます。
人数は、いつも作業している人だけでなく、月に何度か代わりに入る人も数に入れます。
受注側ツールの人数の条件は、その人が画面に入る必要があるかどうかで効いてくるからです。

確認の順序

数がそろったら、次の順で当てはめると、無理のない次の一手が見えてきます。

  1. 人数:受注側の画面に入る人が2人以上いるか。
    1名のみの無料枠は、この時点で前提から外れます。
  2. 件数:出荷伝票と請求書の数が、受注側ツールの上限と数え方に収まるか。
  3. 記帳:自分で続けるか、外に任せるか。
    任せるなら仕訳数の目安で見積もりを取る。
  4. 業務システム:受注から入金までを一つの記録で扱いたいか。
    扱いたいなら、伝票の種類を合わせた明細数を年単位で見積もる。

人数を最初に見るのは、件数と違って、運用の工夫で枠に収めるという性質のものではないからです。
請求の出し方を変えれば件数を減らせることはありますが、二人目が画面に入る必要があるなら、件数がどうであれ一人用の枠では回りません。
記帳を三番目に置いているのは、受注側をどう整えても帳簿への記録は残り、別に決める必要があるからです。
業務システムを最後に置いているのは、人数・件数・記帳の見直しで解決しない理由がはっきりしたときに検討すれば足りるからです。

この順で見ても、選択肢が一つに絞られるとは限りません。
受注側は有料プランに移り、記帳は外に任せる組み合わせもあれば、受注側は無料枠のまま、記帳だけを任せる組み合わせもあります。
受注側ツールと記帳代行は扱う作業が違うので、どちらか一方を選ぶものではありません。
手元に整理表を一枚作り、行に受注側ツール、記帳、業務システム、列に自社の数、上限や料金の決まり方、当たるかどうかを置くと、どこで手を打つべきかが見やすくなります。

仮の数字で当てはめてみる

仮の事業で、順序どおりに当てはめてみます。
経営者が受注と請求書を担当し、週に何日かパートの人が出荷伝票を作っているとします。
月の注文は25件で、出荷伝票は注文ごとに25枚、請求は月末締めで得意先8社に8通です。
経費の領収証は15枚、仕入先は4社、通帳の行数は20行とします。

まず人数です。
受注側の画面に入る人が二人いるので、1名のみの無料枠という前提からはこの時点で外れます。
次に件数を見ると、出荷伝票と請求書を合わせて33件で、合算で数える仕組みなら20件の枠も超えます。
この事業では人数と件数の両方が有料プランを検討する理由になり、請求の出し方を工夫して件数を減らしても、人数の条件は残ります。

記帳はどうでしょうか。
先ほどの目安に当てはめると、得意先8、仕入先4、領収証15、通帳20で、合計47が仕訳数の目安です。
注文25件とは別の数で、記帳を任せるならこの47を手掛かりに見積もりを取ることになります。
受注から入金までを伝票で一続きに管理したいという要望がまだないなら、業務システムは今の時点で急いで検討する必要はありません。
この例での次の一手は、受注側ツールの有料プランへの移行と、記帳を自分で続けるか任せるかの判断です。

次の一手を決める確認の順序と、各段で見る条件
人数、件数、記帳、業務システムの順に、受注側の画面に入る人数、伝票と請求書の件数、仕訳数の目安、受注から入金までを一つの記録で扱うかを確かめる図人数、件数、記帳、業務システムの順に、受注側の画面に入る人数、伝票と請求書の件数、仕訳数の目安、受注から入金までを一つの記録で扱うかを確かめる図人数受注側の画面に入る人が2人以上か1名のみの無料枠は前提から外れる件数出荷伝票と請求書の数が上限と数え方に収まるか記帳自分で続けるか、外に任せるか任せるなら仕訳数の目安で見積もる業務システム受注から入金までを一つの記録で扱いたいか扱うなら明細数を年単位で見積もる

▼ 図の内容を文字で読む
  • 人数
    • 受注側の画面に入る人が2人以上か
    • 1名のみの無料枠は前提から外れる
  • 件数
    • 出荷伝票と請求書の数が上限と数え方に収まるか
  • 記帳
    • 自分で続けるか、外に任せるか
    • 任せるなら仕訳数の目安で見積もる
  • 業務システム
    • 受注から入金までを一つの記録で扱いたいか
    • 扱うなら明細数を年単位で見積もる

件数と人数を数えても、請求の出し方や記帳の材料の渡し方まで含めると、どこから手を付けるかを一人で決めるのは難しいことがあります。

数えた出荷伝票・請求書の数、仕訳数の目安、関わる人数をもとに、受注側ツールの枠、記帳の外部化、業務システムのどれを先に検討するかを整理できます。無料相談で要件を整理する

要点の整理

軸 基準
人数 受注側の画面に入る人が2人以上なら、1名のみの無料枠は前提から外れる
件数 出荷伝票と請求書を別々に数え、上限の数え方と期間を確かめる
記帳 受注件数とは別に、領収証・得意先・仕入先・通帳の行数で見積もる
明細数 受注・売上・債権・入金の明細を合わせ、年単位の積み上がりで見積もる
移る理由 上限の数字ではなく、どの伝票まで一つの記録で扱い、誰がどこを担当するかで決める
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▽ 写真の出典元

業務システムへ移るかどうかは上限の数字だけでは決まらず、伝票の扱い方と担当の分け方によるため、社内だけでは判断しにくい場面です。 受注から入金までをどの伝票で記録したいか、誰がどこを担当するかを話しながら、いまの組み合わせで足りるか、移る準備が要るかを確かめられます。

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よくある質問

無料プランの件数上限を超えたら、どうなるのか

CORECの受注側の料金ページで確認できるのは、無料プランで出荷伝票や請求書が20件まで作成できるという点です1。
上限を超えたときに作成が止まるのか、どの期間で数えるのかは、提供元の最新の案内で確かめる必要があります。
上限に近づいてから慌てないよう、出荷伝票と請求書の数を月ごとに別々に記録しておくと、有料プランへ移る時期を判断しやすくなります。

記帳代行の仕訳数には何が含まれるのか

松崎佳史税理士事務所のネットコース(振替伝票)では、領収証の数、得意先の数、仕入先の数、預金通帳の行数の合計が仕訳数の目安とされ、記帳代行料はこの毎月の仕訳数で決まります2。
消費税は別にかかります2。
注文の件数そのものは項目に入っていません。
数え方は事務所ごとに違うことがあるため、依頼先の料金表で確かめてください。

受注側の請求書作成と会計ソフトへの記帳は別々に必要なのか

役割が違う作業です。
請求書は取引先へ代金を求める書類で、記帳は自社の帳簿に取引を記録する作業です。
受注側ツールで請求書を作っても、それで帳簿への記録まで済むとは限りません。
記帳を外に任せる場合も、請求書の控えや通帳の動きを記帳の材料として渡すことになります。
両方を一つの仕組みで扱えるかどうかは、使うツールや委託先ごとに確かめます。

業務システムの明細数の上限は、どの伝票を合算して数えるのか

商蔵奉行iクラウドの仕様では、受注伝票・売上伝票・債権伝票・入金伝票の合計で、標準400,000明細まで登録できるとされています3。
同じ取引が受注、売上、入金と複数の伝票に明細を残すことがあるため、受注件数だけで見積もると少なく見積もりがちです。
標準を超える場合は拡張パックで追加でき、その条件は提供元への問い合わせで確かめます3。

担当者が2人になったら、受注側の無料プランは使えないのか

CORECの受注側の無料プランは会員登録した1名のみの利用で、担当者を何名でも追加できるのはビジネスプランです1。
ビジネスプランの月額は確認時点の記載で2,980円(税別)です1。
一つの登録を二人で使い回すと、誰がどの伝票を作ったかを記録の上で区別できなくなるため、二人目が画面に入る必要があるかどうかで判断します。

◆監修・編集責任者

小園 将隆

株式会社フライトソリューションズ ECサービス部 マネージャー

BtoB通販のパッケージシステム「EC-Rider B2B Ⅱ」の導入支援をはじめ、製造業、卸売業をはじめとした法人向け通販サイト構築を多数手掛ける。卸売領域の専門知識をもとに、日本の商習慣に固有の課題をパッケージシステムの機能追加によって解決。BtoB流通の販路拡大を支援する。

> プロフィールの詳細を見る

  1. 1 出典:ラクーンホールディングス株式会社「COREC(コレック) 受注側(サプライヤー)向け料金ページ」(2026年確認)
  2. 2 出典:松崎佳史税理士事務所「記帳代行料(ネットコース・訪問整理コース)料金ページ」(2026年確認)
  3. 3 出典:株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)「商蔵奉行クラウド スペック・動作環境」(2026年確認)

画像の出典元

  1. calculator, pay, receipt, bills, debts, calculate, mathematics, calculation, receipt block, invoice, control, tax return, receipt, invoice, invoice, invoice, invoice, invoice/blickpixel on Pixabay
  2. computer, desk, electronics, keyboard, laptop, papers, receipts, desk, receipts, receipts, receipts, receipts, receipts/Pexels on Pixabay

◆この記事について

独自調査以外の一次情報は、省庁・公的機関を中心とした信頼性の高い情報源から引用し、出典を明記しています。
年次更新される統計については、引用元の最新版を確認したうえで掲載しています。

※この記事は上記の監修・編集責任者がAIの協力を得て制作しています。

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