1. 欠品・注残対応
6/23投稿の「BtoBのビジネスモデルは難しい」でご紹介しました“商慣習に沿った取引先管理”の他にも、EC-RiderB2Bには、企業間取引(以下BtoBという)ならではの当たり前ですが当たり前ではない機能を多数持っています。
今回はその中から“欠品・注残対応”を取り上げ、考えてみたいと思います。
BtoBにおいて、“欠品・注残対応”は当たり前の欠かせない対応と認識しています。
今更ですが、欠品とは注文を受付した数量が在庫に不足している状態のこと、注残とは受注残高の略で、注文を10個受付し、5個納品した場合、発送できない残りの5個を注残といいます。
BtoBに限らずビジネスは、当たり前ですが、“商品をいかに多く販売するか” が原理原則ですので、今は在庫がない場合でも、生産や仕入れなどにより調達する能力があれば、お客様と納期調整して商品を多く販売することが考えられます。
これをBtoB ECで実現する為に必要な機能が、“欠品・注残対応”です。
例えば、メーカーの場合・・・
受注が1,000個入りました。在庫が500個だったので、500個はすぐに出荷できますが、残りの500個は“注残”になります。このメーカーの1日の生産可能数が200個とすると、受注の3日後には注残500個を出荷できる計算となります。
この場合の対応としては、
①注文受付時に、1,000個中500個はすぐに出荷できるが、500個は「欠品」しており、出荷予定は3日後であるとユーザーに連絡
②ユーザーからOKが出た場合、500個を発送、500個を「注残」とし、入荷後に発送する旨を倉庫に指示
③3日後に注残分の商品を発送
となります。
全て予定通り進まないことがこの世の常なので、生産が遅れてしまい、納品日が遅れてしまう事もあるはずです。
例えば、200個だけ入荷した場合、その数量だけ出荷し、残り300個を再度注残とすることがあります。
お客様から「納品日が遅れるなら、キャンセルだ!」と言われた場合、注残分のキャンセル対応が必要です。
他にも、メーカー側(受注側)の事情等でキャンセル対応が発生してしまう時だってあると思います。
上記のような話はBtoBではよくある話だと常々お客様よりお聞きしています。
こういったよくある話に対応するために“欠品・注残対応”はBtoBに欠かせない機能だと認識しています。
2. BtoCのECパッケージには無い機能
BtoBで欠かせない“欠品・注残対応”が、BtoCのECパッケージに搭載されていることをあまり耳にしたことはありません。何故ならば、BtoCのビジネスは“在庫ありき”だからです。(もちろん、お取り寄せや予約などの機能があるサイトも存在することは知っていますが、どちらかというと標準的では無く特別な機能と認識しています。)
在庫ありきのBtoCがBtoBと大きく違うことは、“在庫以上売れない”とういう点です。在庫が無いのに、注文を受けてしまった場合、「商品がないので出荷できません・・・」、「お取り寄せに2週間必要です・・・」と連絡することになります。品薄の人気商品ならば話は別ですが、これではクレームに繋がってしまいます。
1品を厳選して買っていただくことに重点をおいたBtoCのビジネスでは、こういったリスクは避ける必要がある為、 “欠品・注残対応”といった考えがメジャーとならないと推察します。
3. まとめ
“欠品・注残対応”はBtoBならではの機能です。
弊社お客様の中にも、BtoCのECパッケージで検討をしていたが、要望を実現するためには多くのカスタマイズが必要になる為、弊社の企業間取引(BtoB)に特化した ECサイト構築システム「EC-RiderB2B」を選定頂いたという実績が数多くございます。
「EC-RiderB2B」には“欠品・注残対応”のみでなく、BtoB取引に必要な機能を標準で数多く持っています!!
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