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BtoB ECの在庫連携|リアルタイムの要否と設計

◆監修・編集責任者 小園 将隆 

B2B EC-COLUMN

在庫のイメージ
▽ 写真の出典元

この記事のポイント

  • BtoB ECの在庫連携は、速さより先に「どの在庫を出すか」の区分を決めることが土台になります。
  • 「リアルタイム」は更新の起点・許容遅延・表示の粒度という3つの決めごとに分解して設計します。
  • 在庫連携は法令の文脈にも入りつつあり、外部の期限を踏まえた検討が求められます。

BtoB ECの在庫連携とは、有効在庫を取引先に渡す仕組み

BtoB ECの在庫連携とは、基幹システムが持つ在庫数を、ECサイトが取引先へ表示・引当できる形で受け渡す仕組みです。リアルタイム在庫連携は、そのうち在庫の増減が起きたつど短い遅れで反映する方式を指します*1

在庫の4区分とECへ出す数

図1 在庫の4区分と、ECへ出す数(有効在庫)

連携しない場合に残る作業

基幹システムと連携していないBtoB ECでは、取引先からの在庫確認を電話やFAXで受け、担当者が倉庫や営業事務に都度確認する運用が残ったままです。受注後に欠品が判明し、あらためて連絡を入れ直すことも珍しくありません。在庫連携は、この確認作業と受注後の欠品連絡を減らす目的で設計します。

BtoC ECとの違い ― 単一の販売可能数を持たない

BtoC ECでは「売ってよい数」がサイト全体で1つに定まります。BtoB ECでは取引先ごとに専用在庫・優先引当・出荷可能枠が設定される場合があり、同じ商品でも取引先によって見せてよい数が変わります。この「誰にとっての在庫か」という視点が、BtoB固有の設計課題です。

初出用語の定義

実在庫とは、倉庫に物理的に存在する数量です。引当とは、受注に対して出荷する分の在庫を確保する処理を指し、確保済みの数量を引当済在庫と呼びます。有効在庫とは、実在庫から引当済在庫を差し引いた、これから売ってよい数量です。入荷予定在庫とは、発注済みでまだ倉庫に届いていない数量とその入荷予定日を指します。安全在庫とは、需要変動に備えて確保しておく余裕分の在庫です。WMS(Warehouse Management System)とは倉庫管理システムのことです。入出庫や棚卸を管理します。バッチとは一定間隔でまとめてデータを処理する方式、イベント駆動とは在庫が動いた瞬間にデータを送る方式です。

連携の方式そのもの(CSV・API・EAI/iPaaS・データベース直結の選び分け)は、基幹システム連携の全体設計にまたがる論点のため、本記事では扱いません。方式比較は別記事で解説しています。

実在庫・引当済・有効在庫・入荷予定 ― 在庫を4区分に割ることが設計の出発点

在庫連携の設計で最初にすべきことは、更新頻度を決めることではありません。在庫を実在庫・引当済在庫・有効在庫・入荷予定在庫の4区分に割り、取引先へ出す区分を決めることです。

区分 何の数か 誰が持つか ECへ出すか
実在庫 倉庫に物理的にある数 WMS・倉庫 原則出さない
引当済在庫 すでに受注に割り付けた数 基幹システム 出さない
有効在庫 実在庫-引当済在庫(売ってよい数) 基幹システム これを出す
入荷予定在庫 入荷予定日と数量 基幹システム・購買 納期回答として別枠で出す

実在庫をそのまま出すと二重売りになる理由

実在庫には、すでに他の受注に割り付けられた引当済の分が含まれています。実在庫の数量をそのままECサイトへ表示すると、引当済の分まで売れる状態になり、同じ在庫を2社に売ってしまう二重売りが起こります。ECサイトへ出してよいのは、引当済を差し引いた有効在庫だけです。

入荷予定在庫を在庫数に足してはいけない

入荷予定在庫を有効在庫に単純に足し込むと、「あるはずのものが実際には無い」状態を作りやすくなります。入荷が遅れた場合や検品で数量が減った場合に、表示していた数字と実態が食い違うためです。入荷予定は在庫数とは別枠の「納期回答」として見せる設計が実態と食い違いにくくなります。

安全在庫の扱いを先に決めておく

安全在庫を有効在庫から差し引いて表示するか、社内在庫として別枠に残すかは、部門間で先に合意しておく必要があります。決めないまま連携を始めると、営業側が把握している在庫数と物流側の在庫数が食い違い、都度の問い合わせが発生します。

正とするシステムを決める

在庫の正(マスタ)は、通常は基幹システム側に置きます。ECサイトは在庫数を表示し、注文の受付時点では参考値としての仮引当にとどめる設計が基本です。基幹とECのどちらを正とするかという考え方の全体像は、基幹システム連携の設計を扱う別記事で整理しています。

自社の数字で在庫連携の設計負荷を確かめるには、無料相談で要件を整理するのが近道です。

数量表示か記号表示か ― 取引先ごとの見せ方を区分の次に決める

連携のイメージ
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在庫の区分を決めたら、次に決めるのは「誰に、どの粒度で見せるか」です。BtoBでは在庫数量を取引先に開示したくない場合があり、この論点はBtoC ECにはあまり出てきません。

数量を出すか、記号で出すか

有効在庫を数量そのもので出す方法のほか、○(十分)・△(少)・×(無)のような記号で出す方法があります。記号表示にすれば、在庫数を明かさずに欠品の有無だけを取引先へ伝えられます。取引先ごとに開示できる情報量が異なる場合に有効な方式です。

段階表示という中間案

「10個以上」「残りわずか」のように、閾値を区切って表示する方法もあります。閾値は商品ごとの標準的な受注ロット数を踏まえて決めると、実務上の判断材料になりやすくなります。

取引先別の出し分け

特定の取引先に確保しておく専用在庫、欠品時に誰を優先して引き当てるかという優先引当、1回・1か月あたりの出荷可能枠などがあります。これらは取引先ごとに条件を変える、BtoB特有の設計です。取引先ごとに価格を出し分ける仕組みと同じ基盤に載せられます。

見せない選択も設計のひとつ

受注生産品・都度見積品・取寄せ品では、在庫という概念自体が成り立たないため、在庫欄を数字で出さず「都度回答」とする設計が適切です。この論点は後述の「リアルタイム連携が不向きな類型」で詳しく扱います。

更新の起点・許容遅延・表示粒度 ― 「リアルタイム」を3つに分解する

在庫の区分と見せ方を決めたところで、初めて「リアルタイム」を扱います。「リアルタイム」という語は、更新の起点・許容遅延・表示の粒度という3つの決めごとに分解できます。

受注時の引当タイミング

図2 受注時の引当タイミング(在庫表示は参考値、確定引当は基幹で行う)

3つの決めごと

1つ目は更新の起点です。在庫が動いたつど送るイベント駆動か、一定間隔で取りに行くポーリングかを選びます。2つ目は許容遅延で、何分の遅れまで業務が成立するかを決めます。3つ目は表示の粒度で、前章「取引先ごとの見せ方」で決めた数量表示か記号表示かに対応する項目です。

許容遅延は商品分類ごとに変えてよい

在庫の回転が速い商品ほど許容遅延を短く、回転の遅い商品ほど長くしてかまいません。全商品を一律の更新頻度にそろえる必要はなく、商品分類ごとに許容遅延を変える設計が実務的です。

許容遅延を検討する確認順4点/順位根拠:判断に必要な情報の依存関係

  1. 同一商品に同時に注文が入りうる取引先数を、商品分類ごとに確認します。
  2. 1注文あたりの発注数量が、在庫数に対して大きいかどうかを確認します。
  3. 欠品時に代替品を提示できるかどうかを確認します。
  4. 更新頻度を上げた場合に、基幹システムの参照負荷が耐えられるかを確認します。

確定引当が二重売りを防ぐ実務上の対応

表示の鮮度をどれだけ上げても、同時に入った注文どうしの二重売りは残ります。受注確定の瞬間に基幹システムへ問い合わせ、数量を押さえる確定引当をかけなければならないためです。表示のリアルタイム性は、確定引当を補う位置づけです。この一点を押さえずに「更新頻度を上げれば欠品も二重売りもなくなる」と考えるのは誤りです。

リアルタイム化のコスト

更新頻度を上げるほど、基幹システムへの参照負荷、連携の実行回数、異常時の監視の運用負荷が増えます。費用の相場については別記事で扱っています。

受注生産・取寄せ品・回転の遅い定番品 ― リアルタイム連携が不向きな類型

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ここまでとは逆に、リアルタイム在庫連携が不要、または不適切なケースを整理します。更新頻度を上げること自体が目的化すると、投資に見合わない設計になります。

受注生産・都度見積では在庫欄自体が誤りになる

受注生産品や都度見積品には、そもそも「売ってよい在庫」という概念が成り立ちません。数量を表示すること自体が実態と合わない情報になるため、在庫欄は設けず「都度回答」とする設計が適切です。

取寄せ品・メーカー直送は入荷予定で表現する

取寄せ品やメーカー直送品では、自社に在庫がなく、正は仕入先側にあります。この場合は在庫数ではなく、入荷予定日・納期回答として情報を出す設計になります。

回転の遅い定番品は日次更新で足りる場合がある

回転の遅い定番品は、日次更新でも業務が成立する場合があります。リアルタイム化への投資に対して得られる効果が小さいため、更新頻度を上げる前に費用対効果を確認する価値があります。

商品類型 在庫の出し方 推奨する更新方式 注意点
受注生産・都度見積 在庫欄を出さない 対象外 数量表示自体が誤りになります。
取寄せ品・メーカー直送 入荷予定・納期回答で表現 仕入先からの入荷情報を都度反映 正は仕入先側にあります。
回転の遅い定番品 有効在庫を数量で表示 日次更新 投資対効果を先に確認します。
回転の速い一般在庫品 有効在庫を数量または記号で表示 イベント駆動に近い頻度 基幹側の参照負荷を確認します。

基幹システムが問い合わせ負荷に耐えない場合

基幹システムが頻繁な参照に耐えられない場合は、更新頻度を単純に上げるのではなく、中間にキャッシュを置くか、更新頻度自体を落とすかを先に判断する必要があります。

止めるか、売り続けるか ― 連携が止まったときのEC受注の扱い方

連携が止まったとき、あるいは在庫データがずれたときにどう振る舞うかを、平常時のうちに決めておくことも設計の一部です。

連携停止時の3択

選択肢は主に3つあります。1つ目は在庫表示を止めて受注は受け付け、後から引当を確認する方法です。2つ目は、受注自体を止める運用に切り替えます。3つ目は最後に受信した在庫のまま売り続ける方法で、これが最も二重売りを生みやすい選択です。

古い在庫を売らないための仕掛け

在庫データの最終更新時刻を保持し、一定時間を過ぎたら数量表示を記号表示や「要確認」表示へ切り替える仕組みを設けます。こうすると、古い数字をそのまま信じて売ってしまう事態を防げます。

ずれたときの復旧手順

日次で基幹システムとECサイトの在庫を全件突合し、差分を検知する運用も欠かせません。差分検知を誰が担当し、誰に通知するかをあらかじめ決めておけば、異常への気づきが遅れません。連携全体の異常時設計は基幹システム連携の記事で扱っています。

CLO選任義務化とINSネット終了 ― 在庫連携に関わる2つの外部期限

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在庫連携の設計を先送りにしにくくしている外部要因として、法令と回線の2つの期限があります。いずれも一次情報に基づく事実です。

新物効法の施行スケジュール

物資の流通の効率化に関する法律(新物効法、改正物流効率化法)は2024年5月15日に公布されました。2025年4月1日には、荷主・物流事業者への努力義務を定めた施行①を迎えています。国土交通省の資料(令和7年3月10日時点)によれば、2026年4月には特定事業者向けの規定を定めた施行②が予定されています*1。特定事業者の届出・指定手続きは2026年4月末を予定、中長期計画の提出は2026年10月末を予定としています*1。これらの時期は同資料が「(想定)」「(P)」と留保付きで示しているものであり、確定事項ではありません。

特定事業者に指定された荷主にはCLOの選任義務が生じる

特定事業者に指定された荷主には、物流統括管理者(CLO:Chief Logistics Officer)の選任が義務づけられます*1。この義務は法律本文にも置かれており、特定荷主は第47条、特定連鎖化事業者は第66条が選任を定めています*4。国土交通省の資料は、CLOが統括管理する業務のひとつとして「社内の関係部門(開発・調達・生産・販売・在庫・物流等)間の連携体制の構築や社内研修の実施 等」を挙げています*1。同資料はCLOについて、事業運営上の重要な決定に参画する管理的地位にある役員等の経営幹部から選任するものとしています*1。在庫を含む社内部門間の連携体制は、国の資料が名指しする経営課題になりつつあります。

特定事業者の指定基準を確認する

特定事業者の指定基準は、特定荷主・特定連鎖化事業者が取扱貨物の重量9万トン以上(上位3,200社程度)です*1。特定倉庫業者は保管量70万トン以上(上位70社程度)、特定貨物自動車運送事業者等は保有車両150台以上とされています*1。国土交通省・経済産業省・農林水産省の解説ページも、特定荷主・特定連鎖化事業者を9万トン以上、特定倉庫業者を70万トン以上、特定貨物自動車運送事業者等を150台以上と示しています*5。この基準に満たない事業者に、選任義務があるわけではありません。努力義務(すべての荷主・物流事業者が対象)と、特定事業者への義務(中長期計画・CLO選任)は区別して理解する必要があります。自社が該当するかどうかは、まず基準に照らして確認することが出発点です。

国が示す判断基準の例

国土交通省の資料は、判断基準の例を2つ挙げています*1。荷待ち時間の短縮では「適切な貨物の受取・引渡日時の指示、予約システムの導入等」、積載効率の向上等では「余裕を持ったリードタイムの設定、運送先の集約等」です*1。在庫の鮮度をどこまで高めるかは、取引先に「いつ渡せるか」をどれだけ正確に約束できるかに直結する論点です。

INSネットの終了という回線側の期限

NTT東日本の公表によれば、INSネット(ISDN)のディジタル通信モードは2024年1月から段階的に終了しています*2。新規申込受付は2024年8月31日に終了しました*2。移行期間中の補完策を含め、サービス全体は2028年12月31日にすべて終了する予定です*2。同社は影響を受ける業務用システムの例として、小売業界で利用されるPOSシステムやEDIシステムを挙げています*2。ISDN経由のEDIで在庫照会を回している事業者にとっては、連携方式を選び直す期限が切られていることになります。

標準に載せるという選択肢

流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)は、一般財団法人流通システム開発センター(GS1 Japan)が定める、消費財流通業界向けのEDI標準仕様です*3。同センターは2007年4月に、発注・出荷・受領・返品・請求・支払の6業務・8種の標準メッセージを「基本形Ver.1.0」として公開しました*3。基本形はその後改訂され、2018年11月にVer2.0が公開されています*3。取引先が多いほど、個別フォーマットより標準規格に載せる価値が上がります。標準規格の選び分けは基幹システム連携の記事で詳しく扱っています。

区分・正・見せ方・許容遅延・異常時 ― 在庫連携の設計手順10ステップ

ここまでの論点を、着手順に沿って整理します。

在庫連携の設計手順

図3 在庫連携の設計は区分・正・見せ方・許容遅延・異常時の順で決める

在庫連携を要件定義に落とし込む際の全体的な進め方は、要件定義の記事で解説しています。

  1. 在庫の4区分(実在庫・引当済・有効在庫・入荷予定)を自社の言葉で定義し、部門間で呼び方を統一します。
  2. 在庫の正とするシステムを、基幹かWMSかで決めます。
  3. 取引先へ見せる区分と粒度を決めます。有効在庫を数量で出すか、記号で出すかを選びます。
  4. 専用在庫・優先引当・出荷可能枠など、取引先ごとの出し分けの要否を決めます。
  5. 商品分類ごとに許容遅延を決めます。一律にせず、在庫を出さない分類も決めます。
  6. 引当のタイミングを決めます。表示時は参考値とし、受注確定時に基幹で確定引当をかけます。
  7. 更新の起点と方式を決めます。イベント駆動かポーリングかは、連携方式の比較記事で扱っています。
  8. 連携が止まったとき・ずれたときの振る舞いを決めます。受注継続の可否、時刻表示、日次突合の担当を決めます。
  9. 新物効法の特定事業者に該当するか、ISDN経由のEDIが残っていないかを確認します。
  10. 取引先を巻き込んだテストします。導入全体の進め方は別記事で解説しています。

まとめ:在庫連携の成否は「速さ」ではなく区分と止まったときの決めで決まる

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本稿では、BtoB ECの在庫連携を「速さ」からではなく「区分・見せ方・許容遅延・異常時の決め」の順で設計する考え方を整理しました。要点は3つです。第一に、在庫を実在庫・引当済・有効在庫・入荷予定の4区分に割り、取引先へ出すのは有効在庫だけという原則です。第二に、「リアルタイム」は更新の起点・許容遅延・表示粒度の3つに分解し、受注確定時の確定引当と組み合わせて初めて機能します。第三に、新物効法によるCLO選任義務化やINSネット終了という外部の期限が、在庫連携の見直しを後押ししています。受発注システムそのものの選び方は、別記事で扱っています。


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よくある質問

リアルタイム在庫連携にすれば、欠品や二重売りはなくなりますか。

なくなりません。表示の鮮度を上げても、受注確定時に基幹システムで確定引当をかけなければ、同時に入った注文どうしの二重売りは残ります。更新頻度は確定引当を補う位置づけです。両方をセットで設計してください。

取引先に在庫数を見せたくない場合、在庫連携はできませんか。

できます。有効在庫を数量そのもので出すのではなく、○△×のような記号表示や「10個以上」のような段階表示にすれば、在庫数を明かさずに欠品の有無だけを伝えられます。数量を秘匿しつつ連携する設計は可能です。

在庫の更新はどのくらいの頻度にすればよいですか。

全商品を一律にする必要はありません。在庫の回転が速く、同時受注の可能性が高い商品ほど短い許容遅延を設定し、回転の遅い定番品は日次更新でも業務が成立する場合があります。商品分類ごとに許容遅延を決めることが基本です。

連携が止まったとき、ECの受注は止めるべきですか。

一律の正解はなく、事前にどの選択肢を取るかを決めておくことが重要です。在庫表示を止めて受注は受け付ける方法、受注自体を止める方法、最後に受信した在庫のまま売り続ける方法の3択があり、最後の方法は二重売りを最も生みやすい選択です。

在庫連携は新物効法(改正物流効率化法)と関係がありますか。

関係します。国土交通省の資料によれば、特定事業者に指定された荷主には物流統括管理者(CLO)の選任が義務づけられます*1。CLOが統括管理する業務には、開発・調達・生産・販売・在庫・物流等の社内関係部門間の連携体制の構築が挙げられています*1。在庫連携は、この連携体制を支える実装のひとつと位置づけられます。

◆監修・編集責任者

小園 将隆

株式会社フライトソリューションズ ECサービス部 マネージャー

BtoB通販のパッケージシステム「EC-Rider B2B Ⅱ」の導入支援をはじめ、製造業、卸売業をはじめとした法人向け通販サイト構築を多数手掛ける。卸売領域の専門知識をもとに、日本の商習慣に固有の課題をパッケージシステムの機能追加によって解決。BtoB流通の販路拡大を支援する。

  1. *1 出典:国土交通省 物流・自動車局 物流政策課「物流改正法の施行について」(令和7年3月10日、https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/content/000345218.pdf
  2. *2 出典:東日本電信電話株式会社「ISDNサービス(INSネット)の提供が2028年12月にすべて終了。企業への影響とは」(https://business.ntt-east.co.jp/column/denwa/isdn.html
  3. *3 出典:一般財団法人流通システム開発センター(GS1 Japan)「流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)標準仕様」(https://www.gs1jp.org/ryutsu-bms/standard/standard01.html
  4. *4 出典:e-Gov法令検索「物資の流通の効率化に関する法律」(平成十七年法律第八十五号)第47条・第66条(https://laws.e-gov.go.jp/law/417AC0000000085
  5. *5 出典:国土交通省・経済産業省・農林水産省「5分でわかる物流効率化法の改正のポイント」(https://www.revised-logistics-act-portal.mlit.go.jp/5minutes/

画像の出典元

  1. 在庫のイメージ/Photo by Lance Chang on Unsplash
  2. 連携のイメージ/Photo by Milad Fakurian on Unsplash
  3. 取引先のイメージ/Photo by Ambre Estève on Unsplash
  4. 受注のイメージ/Photo by Lucas on Unsplash
  5. 手順のイメージ/Photo by Erik Mclean on Unsplash

◆この記事について

独自調査以外の一次情報は、省庁・公的機関を中心とした信頼性の高い情報源から引用し、出典を明記しています。
年次更新される統計については、引用元の最新版を確認したうえで掲載しています。

※この記事は上記の監修・編集責任者がAIの協力を得て制作しています。

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