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BtoB EC移行のSEO評価引き継ぎ手順|301設計

◆監修・編集責任者 小園 将隆 

B2B EC-COLUMN

この記事のポイント

  • BtoB EC移行でSEO評価を引き継ぐ単位は「サイト」ではなく「URL」であり、恒久リダイレクトによる1対1の対応づけが軸になります。
  • 会員限定カタログや取引先別価格ページはもともと検索エンジンの評価対象外のため、公開ページと切り分けて写像表をつくります。
  • 301・308などのリダイレクト設計、Search Consoleへの申告、移行後の監視までを一連の手順として整理します。
BtoB ECプラットフォーム移行時のSEO評価引き継ぎプロセス
▽ 写真の出典元

BtoB EC移行における「SEO評価の引き継ぎ」の意味

BtoB EC移行におけるSEO評価の引き継ぎとは、旧URLが検索エンジンから得ていた評価を、301・308などの恒久的リダイレクトで新URLへ1対1に対応づける設計と運用であり、対象は検索エンジンがインデックスできる公開ページに限られます*1

図
URLの評価引き継ぎは棚卸しから監視まで5段階で進めます

BtoB EC移行におけるSEO評価の引き継ぎとは、旧サイトの各URLが検索エンジンから得ていた評価を、新URLへ対応づける設計です。恒久的リダイレクト(301または308)で1対1に対応づけます。あわせて、検索結果に表示されるURLを新URLへ置き換えていく運用も対象です。引き継ぎの単位はサイト全体ではなくURL単位であり、対象は検索エンジンがインデックスできる公開ページに限られます。ログインが必要な会員限定カタログや取引先別価格ページは、そもそもインデックス対象外です。そのため写像表では、公開ページと分けて扱います。

引き継ぎの単位はサイトではなくURL

検索エンジンが評価を積み上げる対象はドメインではなく、個々のURLです。旧サイトのトップページが上位表示されていても、その評価がドメイン単位でそのまま新サイトへ移るわけではありません。Google公式の移行ガイドは、旧URLと新URLを1対1で対応づけ、その対応に沿って恒久的リダイレクトを設定する方法を推奨しています*1。この前提を関係者間で共有できていないと、「サイトを作り替えれば評価も一緒についてくる」という誤解のまま設計が進み、写像表の作成が後回しになりがちです。

引き継ぎ対象は公開ページのみ(会員限定カタログは評価を持たない)

BtoC ECと異なり、BtoB ECでは商品ページの多くがログイン後にしか閲覧できません。会員限定カタログや取引先別価格ページは検索エンジンのクロール・インデックス対象になっていないことが一般的で、そもそも検索エンジンからの評価を持ちません。移行時に守るべきは「評価を持っている公開ページ」であり、会員限定領域は評価の引き継ぎではなく、会員データの移行・認証設計の課題として扱う必要があります。この切り分けを最初に行わないと、写像表の対象範囲が肥大化し、優先順位づけができなくなります。

移行の3類型で打ち手が変わる

BtoB ECのリプレイスは、URLの変わり方によって打ち手が異なります。第一に、URL体系そのものが変わる移行です。第二に、ドメインを変更する移行です。第三に、URLを変えずサーバー・ホスティングだけを切り替える移行です。前者2つは恒久的リダイレクトの実装とアドレス変更ツールの申告が中心の作業になります。後者はURLが変わらないためリダイレクトを必要とせず、DNS切替とテスト環境の非公開化が中心の作業になります*3。自社の移行がどの類型に当たるかを最初に確定させることが、以降の作業範囲を決める起点です。

移行パターン URLの変化 アドレス変更ツール 主な対応
URL変更を伴う移行 同一ドメイン内でパス構成が変わる 対象外(サイト移転ガイドラインに従う) 写像表の作成と恒久的リダイレクトの実装*1
ドメイン変更を伴う移行 ドメイン・サブドメインが変わる 対象(両プロパティの所有権確認が必須) 写像表・恒久的リダイレクトに加えツール申告*4
URLを変えない移行 ホスティングのみ変更、URLは不変 不要 DNS TTL短縮とテスト環境の非公開化*3

移行前:旧URLの棚卸しと写像表づくり

よくある質問のイメージ
▽ 写真の出典元

写像表の精度が、そのままSEO評価の引き継ぎ精度に直結します。棚卸しが漏れたURLは写像表に載らず、リダイレクトの対象からも外れてしまう点に注意が必要です。ここではリスト化の方法と、写像表の作り方、大量URLを扱う際の現実的な進め方を順に整理します。

旧URLを全件リスト化する3系統(サイトマップ・アクセスログ・Search Console)

旧URLの一覧は、単一の情報源だけでは揃いません。確認する情報源は3系統です。サイトマップに載っているURL、サーバーのアクセスログに記録された実際のアクセスURL、Search Consoleのインデックス登録状況を突き合わせます。こうすることで、サイトマップに未掲載の古いURLや、外部から被リンクを受けている個別ページも取りこぼしにくくなります。BtoB ECの商品ページ数が数千から数万に及ぶ場合、この段階を手作業で完結させるのは現実的ではありません。工数の見積もりと自動化の検討が必要です。

移行前に潜むこうした作業量とリスクを自社の商流に照らして具体的に把握するには、無料相談で要件を整理するのが近道です。公開・会員限定の境界設計は商流ごとに異なるため、個別の判断が必要になります。

写像表の作り方:1対1で対応づけ、統合・廃止したページは404または410を返す

写像表は「旧URL」「新URL」「対応区分(1対1・統合・廃止)」を最低限の列として持ちます。統合・廃止によって遷移先が存在しないページは、無関係なトップページへ転送するのではなく、HTTP 404または410を正しく返すようにします*1。無関係な単一URLへの一括転送は、ユーザーを混乱させるうえソフト404として扱われる可能性があるためです*1。写像表を作成した段階で、統合・廃止の判断根拠(アクセス数・在庫状況など)も併記しておくと、後工程の検収で説明がつきやすくなります。

大量URLの現実的な扱い(サイトマップは1ファイル50,000URL・50MBが上限)

サイトマップは1ファイルあたり50,000URLまで、非圧縮で50MB(52,428,800バイト)までという上限があります*6。サイトマップインデックスファイルにも、記載できるサイトマップ数50,000件・非圧縮50MBまでという同様の上限があります*6。商品ページ数がこの上限を超える場合は、カテゴリ単位などでサイトマップを分割し、サイトマップインデックスファイルでまとめて管理します*6。移行後は新URLのサイトマップをSearch Consoleへ送信し、旧サイトマップは移行完了後に削除できます*1

【BtoB固有】写像表の前に公開・会員限定の切り分け表

写像表の作成に着手する前に、対象URLを「公開ページ」と「会員限定ページ」に分ける切り分け表を用意します。会員限定ページは検索エンジンからの評価をもともと持たないため、写像の優先度も検証項目も公開ページとは別物です。切り分け表を先に作ることで、限られた工数を評価の引き継ぎが必要な公開ページに集中させられます。

リダイレクト設計:301・308・302・307の使い分け

移行のイメージ
▽ 写真の出典元

リダイレクトは「恒久か一時か」「メソッドを変更してよいか」という2つの軸で選びます。受発注システムのようにPOSTを含む導線を持つBtoB ECでは、後者の軸を誤ると実装事故につながりかねません。

恒久か一時かで検索結果に表示されるURLが変わる

恒久的リダイレクト(301・308)では、検索エンジンのインデックスパイプラインがリダイレクト先を正規のURLとして扱います。その結果、検索結果には新URLが表示されるようになります。一時的リダイレクト(302・307)では、リダイレクト先をシグナルとして採用せず、検索結果には元のURLが残る傾向があります*2。移行のように評価を新URLへ完全に移す場面では、恒久的リダイレクトを選ぶ必要があります。

301と308の違いはリクエストメソッドの変更可否

301と308はいずれも恒久的リダイレクトですが、リクエストメソッドの扱いが異なります。RFC 9110では、301は歴史的経緯からPOSTをGETに変更してよいとされています。307・308はメソッドとボディを変更しない「メソッド保持」のリダイレクトとして、明確に区別されています*5。受発注フォームの送信結果ページなど、POSTを伴う導線を移行する場合は308を用いないとメソッドが暗黙にGETへ変わり、想定外の挙動を招く可能性があります。同様に302と307の関係でも、302は歴史的にメソッドが変わる余地があり、307はメソッド保持を明確にした位置づけです*5

リダイレクトチェーンは3個以下が理想(上限10ホップ・5個未満推奨)

Googlebotは1つのリダイレクトチェーンにつき10ホップまで追跡します。ただし実装上はチェーンの数を5個未満に抑え、理想は3個以下にすることが推奨されています*1。旧URLから新URLへは直接リダイレクトし、複数回の転送を経由させない設計が基本です。過去の移行で発生したリダイレクトが未整理のまま残っていると、新たな移行時にチェーンが積み重なりやすくなります。そのため写像表の作成時点で、最終到達URLを確認しておく必要があります。

実装方法の優先順位:サーバー側 > meta refresh > JavaScript

リダイレクトの実装方法にも優先順位があります。最も確実なのはサーバー側で返す301・308などのHTTPステータスコードによるリダイレクトで、次点がHTMLのmeta refreshです。JavaScriptによるリダイレクトは、サーバー側・meta refreshのいずれも実装できない場合に限る方法として位置づけられています*2。JavaScript依存のリダイレクトは検索エンジン側の解釈にばらつきが生じやすいため、受発注システムの基幹導線では避けるのが無難です。

リダイレクトはいつまで維持するか(一般には1年以上)

リダイレクトの保持期間について、Google公式は一般に1年以上を目安として示しています*1。ただし維持している間も、サイト内部のリンクは新URLへ張り替え、リダイレクトへの依存を下げておく必要があります*1。内部リンクが旧URLのまま放置されると、リダイレクトを外した際にリンク切れが発生する原因になります。

Search Consoleへの申告:アドレス変更ツールを使う条件

よくある質問のイメージ
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ドメインが変わる移行では、恒久的リダイレクトの実装に加えて、Search Consoleのアドレス変更ツールで移転を申告します。ただし、このツールにはBtoB EC移行の現場で見落とされやすい適用条件があるため注意が必要です。

使えるケース・使えないケース(HTTPS化・パスのみの変更・www有無は対象外)

アドレス変更ツールはドメインまたはサブドメイン間の移転が対象で、ドメインレベルのプロパティにのみ設定できます*4。一方で、HTTPからHTTPSへの変更、同一ドメイン内でのパス変更のみの移行、wwwの有無だけが変わる移行は、いずれもこのツールの対象外です*4。これらのケースは、URLの変更を伴うサイト移転のガイドラインに沿って恒久的リダイレクトと正規化タグで対応します。移行の類型を誤ってツールを使おうとすると、設定自体ができず手戻りが発生します。

事前条件:旧・新の両プロパティを同一Googleアカウントで所有権確認

アドレス変更ツールを使うには、移行元・移行先の両プロパティについて、同一のGoogleアカウントで所有権を確認している必要があります*4。加えて、ホームページ間の恒久的リダイレクトがすでに実装されていることも前提条件です。制作会社に作業を委託する場合は、この所有権確認が誰の担当になるのかを、移行スケジュールの早い段階で取り決めておく必要があります。担当が曖昧なまま進めると、申告の遅れにつながりやすいので注意してください。

送信後180日という期間の意味

アドレス変更ツールを送信すると、Googleは旧サイトよりも新サイトのクロールとインデックス登録を優先するようになり、この状態が180日間続きます*4。180日が経過すると、旧サイトとの関連づけは認識されなくなります*4。これは恒久的リダイレクトの保持期間(一般に1年以上*1)とは別の指標であり、両者を混同しないよう注意が必要です。リダイレクト自体は180日を過ぎても外さず、1年以上を目安に維持を続けます。

URLを変えない移行(ホスティング変更)の進め方

移行のイメージ
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BtoB ECのリプレイスでは、ドメイン・URL体系を維持したままサーバーやホスティング環境だけを切り替えるケースも少なくありません。この場合はリダイレクトの実装もアドレス変更ツールの申告も不要ですが、別の論点への対応が必要です。

テスト環境はnoindexでインデックスさせない

新環境の構築時に立てるテスト用URLは、HTMLまたはHTTPヘッダーに noindex のrobotsルールを付与します。これにより、検索エンジンにインデックスさせないようにします*3。テスト環境が誤ってインデックスされると、本番環境と内容が重複し、評価が分散する原因になります。移行作業の早い段階でこの設定を確認しておくことが必要です。

DNSのTTLは移転の少なくとも1週間前に短縮

DNSのTTL(キャッシュ保持時間)は、移転の少なくとも1週間前から短い値に切り替えておきます*3。TTLを事前に短縮しておくことで、実際の切替時にDNSの反映が早まり、旧サーバーへのアクセスが残る期間を短縮できます。Google公式は、新インフラの準備、DNS切替、トラフィック監視、旧インフラの停止という4段階の進め方を示しています*3

robots.txtの5xx応答はクロール全面禁止と見なされる

移行作業中にサーバーが不安定になり、robots.txtが5xx系のエラーを返すと、クローラはサイト全体へのアクセスが禁止されていると見なします*7。一方、4xx系のエラーで取得できない場合は、逆にすべてのリソースへアクセスしてよいと解釈されます*7。robots.txtのキャッシュは24時間以内の使用が前提とされています*7。切替作業の前後24時間は、特にrobots.txtの応答状態を確認しておく必要があります。

移行後の監視:何を、どれくらいの期間見るか

移行作業が完了しても、SEO評価の引き継ぎはそこで終わりません。Search Consoleとアクセス解析の両方で、旧URLから新URLへの評価移行が想定どおり進んでいるかを継続して確認します。

Search Console:サイトマップの新旧逆転・インデックス登録数・クロールエラー・検索クエリ

Search Consoleでは、新URLのインデックス登録数が旧URLの登録数を上回っていく推移を確認します。あわせて、クロールエラーの発生状況、検索クエリごとの表示回数の変化も確認します。新URLのサイトマップが正しく処理されているかどうかも、あわせて確認が必要な項目です*1

サーバーログとアクセス解析(旧サイトの減少と新サイトの増加が対称になっているか)

サーバーログとアクセス解析では、旧URLへのアクセス数が減少していく一方で、新URLへのアクセス数が同程度増加しているかを確認します。旧URLへのアクセスが減っているのに新URLへの増加が伴わない場合は注意が必要です。リダイレクトが正しく機能していないか、想定外のURLが写像表から漏れている可能性があります。

URL検査ツールでの個別確認と、一括テストの仕組み化

主要な商品ページ・カテゴリページについては、Search ConsoleのURL検査ツールで個別にインデックス状況を確認します。対象URL数が多いBtoB ECでは、主要ページのステータスコードとリダイレクト先を一括で確認できる仕組みをあらかじめ用意しておくと確実です。こうすることで、移行後の検証作業を継続しやすくなります。

変動をどう解釈するか(移行中の順位変動は通常のことと公式に明記)

移行の反映には、中規模のサイトで数週間、大規模なサイトではそれ以上の期間を要するのが一般的です*1。Google公式は、移行中に検索での表示状況が一時的に変動することは通常のことだと明記しています*1。順位の変動が見られた時点で、即座に失敗と判断するのは避けます。まずは写像表どおりにリダイレクトが機能しているか、内部リンクが更新されているかといった実装面を点検する姿勢が必要です。

発注側が検収で確認する優先5点(順位根拠:重要度)

  1. 写像表がURL単位で1対1に対応しているか。統合・廃止した行には404または410が明記されているか*1
  2. 主要ページのステータスコードを実測し、301または308が正しく返っているか。
  3. リダイレクトチェーンが5個未満に収まっているか。理想は3個以下です*1
  4. 新URLのサイトマップに差し替え、Search Consoleへ送信済みか*1
  5. 内部リンクとcanonicalタグが新URLを指しているか*1

引き継ぎを失敗させる典型パターンと予防

SEO評価の引き継ぎでつまずく要因の多くは、リダイレクトの有無ではなく設計の粗さにあります。ここでは典型的な失敗パターンと、その予防策を整理します。

失敗1:多数の旧URLを関連性の低い単一URLへ一括転送

作業を簡略化するため、統合・廃止した商品ページをすべてトップページへ転送する設計を見かけますが、この方法は避ける必要があります。Google公式は、多数の旧URLを新サイトのトップページのような無関係な単一URLへ転送しないよう求めており、ユーザーを混乱させるうえソフト404として扱われる可能性があると説明しています*1。統合先が存在しないページは、無理に転送先を作らず404または410を返す方が、写像の意図が明確になります。

失敗2:内部リンク・canonicalが旧URLのまま残る

リダイレクトを設定しても、サイト内部のリンクやページ内のcanonicalタグが旧URLを指したままだと、評価の引き継ぎが遅れる要因になります。新URLへの張り替えと、各ページに自己参照のcanonicalを設定する作業は、リダイレクト実装とあわせて完了させておく必要があります*1

失敗3:会員限定化した本文がクローキングと判定される

移行に伴い商品ページの一部を会員限定へ切り替える際は、構造化データでその範囲を明示します。ペイウォールコンテンツのマークアップでは isAccessibleForFree プロパティを設定します(無料で閲覧できる範囲を示す項目)。あわせて、会員限定範囲をCSSセレクタで指定する hasPart プロパティも設定します*8。Googlebotに見せる内容と一般ユーザーに見せる内容を一致させることが、この仕組みの前提です*8。一致していないと、意図せずクローキング(検索エンジンとユーザーで異なる内容を見せる行為)と判定される可能性があります。

失敗4:発注側の検収チェックリスト不在のまま進行

制作会社に「リダイレクトを入れます」と言われても、何をどこまで確認すれば検収できるのかが分からないまま進めてしまうことがあります。その場合、写像表の抜け漏れやチェーンの長さといった問題を、移行後まで発見できません。前節のランキングに示した5つの観点を、移行前の要件として制作会社と共有しておくことが、検収可能な状態をつくる出発点になります。この切り分けと写像の粒度は自社の商流によって変わるため、標準化しきれない部分が残ります。個別の判断が必要な場合は、要件整理の相談から着手するのが現実的です。

まとめ:SEO評価を引き継ぐ3つの判断軸

本稿では、BtoB EC移行におけるSEO評価の引き継ぎ手順を整理しました。旧URLの棚卸しからリダイレクト設計、Search Consoleへの申告、移行後の監視までを、一次情報に基づいてまとめています。要点を3つに集約すると次のとおりです。第一に、引き継ぎの単位はサイトではなくURLであり、対象は検索エンジンがインデックスできる公開ページに限られます。第二に、リダイレクトは恒久か一時か、メソッドを変更してよいかという2つの軸で301・308・302・307を使い分け、チェーンは5個未満に抑えます*1*5。第三に、移行後もSearch Consoleとアクセス解析で数週間から数か月にわたり評価の移行状況を確認し続ける必要があります*1


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よくある質問

301リダイレクトを入れれば順位はそのまま維持されますか

維持されるとは限りません。Google公式は、移行中に検索での表示状況が一時的に変動することは通常のことだと明記しています*1。301・308による恒久的リダイレクトは評価を引き継ぐための前提条件ですが、写像の精度や内部リンクの更新状況によって結果は変わります。

302の一時的リダイレクトでも代用できますか

代用はおすすめできません。一時的リダイレクト(302・307)では、検索エンジンのインデックスパイプラインがリダイレクト先を正規のURLとして扱いません。そのため、検索結果には元のURLが残る傾向があります*2。評価を新URLへ移す移行では、恒久的リダイレクト(301・308)を選ぶ必要があります。

リダイレクトはいつまで残せばよいですか

一般的な目安は1年以上です*1。維持している間も、サイト内部のリンクは新URLへ張り替え、リダイレクトへの依存を徐々に下げていく必要があります*1。アドレス変更ツールの効果継続期間(180日)とは別の指標のため、混同しないよう注意してください*4

HTTPS化だけの場合もアドレス変更ツールを使いますか

使いません。HTTPからHTTPSへの変更は、アドレス変更ツールの対象外と明記されています*4。この場合はURLの変更を伴うサイト移転のガイドラインに沿って、恒久的リダイレクトで対応します*1

ログインが必要な商品ページはどう扱いますか

会員限定ページはもともと検索エンジンのインデックス対象外であるため、公開ページとは分けて扱います。写像表の対象範囲は評価を持つ公開ページに絞り、会員限定領域は会員データの移行・認証設計の課題として個別に検討します。

◆監修・編集責任者

小園 将隆

株式会社フライトソリューションズ ECサービス部 マネージャー

BtoB通販のパッケージシステム「EC-Rider B2B Ⅱ」の導入支援をはじめ、製造業、卸売業をはじめとした法人向け通販サイト構築を多数手掛ける。卸売領域の専門知識をもとに、日本の商習慣に固有の課題をパッケージシステムの機能追加によって解決。BtoB流通の販路拡大を支援する。

  1. *1 出典:Google「Site Moves With URL Changes」(2026年8月20日更新/2026年8月27日確認)
  2. *2 出典:Google「Redirects and Google Search」(2026年8月27日確認)
  3. *3 出典:Google「Site Moves With No URL Changes」(2025年12月更新)
  4. *4 出典:Google「Search Console ヘルプ:アドレス変更ツール」(2026年8月確認)
  5. *5 出典:IETF「RFC 9110: HTTP Semantics」(2022年6月)
  6. *6 出典:sitemaps.org「Sitemap Protocol 0.9」(2016年最終更新)
  7. *7 出典:IETF「RFC 9309: Robots Exclusion Protocol」(2022年9月)
  8. *8 出典:Google「定期購入とペイウォール コンテンツのマークアップ」(2026年8月27日確認)
  9. *9 出典:W3C「Secure Contexts」(2021年)
  10. *10 出典:OASIS「Security Services Technical Committee」(2026年8月27日確認)

画像の出典元

  1. BtoB ECプラットフォーム移行時のSEO評価引き継ぎプロセス/Photo by Kei Selma on Unsplash
  2. よくある質問のイメージ/Photo by Towfiqu barbhuiya on Unsplash
  3. 移行のイメージ/Photo by imgix on Unsplash
  4. よくある質問のイメージ/Photo by Brett Jordan on Unsplash
  5. 移行のイメージ/Photo by Hal Gatewood on Unsplash

◆この記事について

独自調査以外の一次情報は、省庁・公的機関を中心とした信頼性の高い情報源から引用し、出典を明記しています。
年次更新される統計については、引用元の最新版を確認したうえで掲載しています。

※この記事は上記の監修・編集責任者がAIの協力を得て制作しています。

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