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情シス一人体制の引き継ぎとBtoB EC構築

◆監修・編集責任者 小園 将隆 

B2B EC-COLUMN

この記事のポイント

  • 3日という最短日数で、EC-Rider Primoは申込から利用開始まで届きます1。後任の着任を待たずに受け皿だけ先に立てられます
  • 30日の無料トライアルがEC-Rider Primoには用意され、その間に後任へ渡す手順書を画面と突き合わせて書けます1
  • 400万円からというEC-Riderの小規模カスタマイズの初期費用へ進む前に、標準の機能で通らない業務だけを書き出すのが順序です2
  • 10,000件の取引先と30,000SKUの商品まではEC-Rider Primoの有料プランで扱え、得意先が増えても作り直しは要りません1
  • 170,000円からというEC-Riderのベースエンジン利用料を払って手順を外へ置くか、担当者の記憶に頼り続けるかが分かれ目です2

Low angle view of modern glass buildings reflecting the city
▽ 写真の出典元

情シス一人体制が抱える引き継ぎリスク

情シス一人体制とは、システムの企画から運用までを一人の担当者が担う体制です。情シス一人体制の引き継ぎは、頭の中にある手順を外へ移すところから始まります。100,000円の初期費用で始まるEC-Rider Primoのような月額型なら、申込から最短で使い始められ、試用の期間に後任へ渡す手順を書き出せます。

夕方の事務室。株式会社ポディウムの担当者が、商品マスタの一覧を画面へ映していました。空調の低い唸りだけが残る時間に、登録済みの商品を一件ずつ開いては閉じる手が動きます。数えたことはあるでしょうか。20,000点ほどの商品が、精査に入る前の一覧には並んでいました6。生きている商品と止めた商品の区別は、「あの担当者に聞けば分かる」という形で保たれていました。

一人体制の弱さは、作業が止まることではなく、判断の根拠が残らないことに出ます。受注の締め時刻をなぜその時刻にしたのか、ある得意先だけ単価を手で直しているのはなぜか。こうした経緯は、手順書の外側に置かれたままになりがちです。「前任者がそうしていたから」と書かれた引き継ぎ書ほど、後任を困らせるものはありません。退職や異動の連絡が届いてから書き出そうとしても、間に合う範囲は限られてしまいます。

こうした属人的な進め方のまま、電話とファクスで受けた注文を基幹へ手で入れ直す時間は、月々の利用料と同じ性質の固定費として、すでに毎月支払われています。

BtoB EC構築にかかる期間と費用の実際

小規模・大規模カスタマイズの初期費用差

BtoB ECの費用は、月々の利用料と作り込みの初期費用に分かれます。差が大きく開くのは後者です。400万円からというのが、EC-Riderの小規模カスタマイズの初期費用として示されている水準です2。大規模になると1,500万円からとなり、桁が一つ動きます2。標準の機能をそのまま使うか、自社の受注ルールへ合わせて作り込むかで、支払う額はここまで開きます。

月々の側も見ておきます。70,000円からがEC-Riderの小規模カスタマイズの月額費用で、標準のStandard・Proプランでは初期費用20万円という水準が示されています2。いずれも2026年時点で公開されている値です。「触れば分かる」状態をどこまで残せるかは金額の外側にあるため、費用の比較と並べて、後任へ渡す説明の量も見比べてください。

開発期間の目安

期間の目安は、公開されている事例から拾えます。2か月でBtoB向けのECサイトを構築したのが、フリュー株式会社の例です4。フーヅフリッジ株式会社では、実質的な開発期間が4か月と記されています3。2倍の開きがどこから生じたのかは、自社の受注ルールの数を両者と並べて確かめてください。

年で見ると、前者は2016年、後者は2017年に公開された、やや古い時期の事例です。一人体制で数か月の空白を作れるかどうかは、手元の予定表を開けば分かります。「来期から」と言い続けるうちに、退職の連絡のほうが先に届くこともあります。

いまの属人的な進め方を残したまま作り直す道を選べば、EC-Riderの大規模カスタマイズの初期費用1,500万円からという水準が視野に入ります2

月々の利用料と作り込みの初期費用が分かれ、小規模カスタマイズ、大規模カスタマイズ、標準のStandard・Proプランの順に費用の水準が示され、最後に開発期間の目安の幅を確認する流れです。
BtoB EC構築の費用区分と期間の流れ

外部委託という選択肢と稼働までの日数

無料トライアルの条件

判断の前に、手を動かして確かめる道があります。30日の無料トライアルがEC-Rider Primoには用意され、取引先は50件まで登録できます1。主要な得意先を実際に入れてみれば、価格の設定が現行の運用に収まるかどうかは、机上の検討より早く分かります。「たぶん大丈夫」ではなく「この得意先で通った」という記録が、後任への説明になります。

試用の期間は、手順書を書く時間としても使えます。画面を開きながら書けば、前任者に聞かないと分からない箇所が自然に浮かび上がります。2026年時点で公開されている条件を、自社の得意先の数と突き合わせてください。ここで作った手順書は、委託先を替える場合にもそのまま使えます。

申込から利用開始までの最短日数

受け皿を先に用意しておくと、引き継ぎの当日が楽になります。3日が、EC-Rider Primoの申込から利用開始までの最短日数として示されています1。後任の着任を待ってから動くのではなく、受け皿だけを先に立てておけます。引き継ぎの初日に「まず環境を作るところから」とならずに済みます。

費用の側も確かめます。100,000円が、EC-Rider Primoの初期費用(税抜)として2026年時点で公開されている額です1。作り込みを伴う導入の初期費用と並べると、試すための入り口としては軽い部類に入ります。ただし、得意先ごとの細かな商習慣まで標準の機能で吸収できるかは、自社の取引先ごとに数えて確かめるほかありません。

無料トライアルで取引先を登録し、手順書を作成しながら受け皿を用意し、申込から利用開始までの最短日数を経て初期費用(税抜)を確認する流れです。
外部委託を検討する際に確認する手順と稼働までの流れ

複数得意先・大量商品を支える仕組み

取引先ごとの卸価格階層

選ぶ基準の一つは、得意先ごとの価格をどこまで分けられるかです。5階層までの組織階層に応じて卸価格を切り替えられる、という対応範囲が公開されています7。本社と支社と店舗で単価が変わる得意先を持つなら、いまの価格表が何段に分かれているかを数えてください。「この得意先だけ手作業」が残る限り、受発注はその担当者に結び付いたままになります。

上限の数も基準になります。10,000件が、EC-Rider Primoの有料プランで扱える取引先数の上限です1。2026年時点で公開されている条件を、自社の得意先数と並べてみてください。上限まで何倍の余地があるかが分かれば、「増えたら作り直し」という心配を数字で置き換えられます。

商品点数・品種数の事例

規模の実感は、事例の数字から持てます。3,800品種を扱う法人向け販売サイトの例が、日東電工CSシステム株式会社について公開されています5。品種の数がこの規模でも、受発注の受け皿は標準の仕組みへ載せられています。「うちは特殊だから」と切り上げる前に、品種の数だけでも並べてみてください。

年次を分けて見ます。3,800品種という数は2018年の記載と2020年の記載の双方にあり、2020年の記載では全国の販売加盟店3,000社という数も併記されています8。自社の得意先数と商品数をこの並びへ置き、どこに近いかを確かめてください。一人で回せる規模かどうかの見極めです。

ここから先は、体制ごとの条件と、費用や期間の内訳を順に見ていきます。

得意先数と商品数を数えたあとに残るのは、いまの受発注のやり方を標準の機能へどこまで載せられるかという一点で、これは自社の一覧を見せながら詰めるほうが速く片付きます。

自社の得意先の階層と商品点数を持ち込めば、標準の機能で収まる範囲と作り込みが要る範囲の境目を確かめられます。無料相談で要件を整理する

引き継ぎの備えとして先に手を付ける順

Low angle view of tall skyscrapers against the sky in London, showcasing modern architecture.
▽ 写真の出典元
  • 先に挙げた無料トライアルの期間を使い、受け皿を立ててから手順書を画面と突き合わせて書く
  • 自社の取引先数と商品数を数え、有料プランの上限に対する余地を確かめる
  • 得意先の価格表が何段に分かれているかを数え、切り替えの範囲で収まるかを見る
  • 標準の機能で通らない業務だけを書き出し、作り込みが要るかどうかを決める
  • 後任の着任日から逆算して、移行の日を決める

この並びに優劣の順序はありません。

そこで次に、いまの受発注の体制ごとに、先に確かめる数値を整理します。

Close-up image of hands exchanging packages outdoors. Repres
▽ 写真の出典元

体制別に見る引き継ぎの進め方

いまの受発注の体制 先に確かめる数値
取引先が数十社の一人運用 試用で登録できる取引先の数
加盟店が数千社の販売網 商品数の上限と掲載する点数
基幹システムとの連携が前提の受発注 月々の利用料と作り込みの初期費用

取引先が数十社の一人運用

得意先が数十社にとどまる体制では、上限の余裕はまず問題になりません。判断の基準は、試用の枠に主要な得意先が収まるかどうかへ移ります。無料トライアルで登録できる取引先の数は、数十社の体制ならほぼ本番相当の検証になります1。「本番で困ってから考える」を避けられるのが、この規模の強みです。

進めることは二つです。現行の得意先一覧を整え、受注の締め時刻と単価の例外を同じ一覧へ書き出します。「例外はありません」と言い切れる状態まで削れば、後任は画面の操作を覚えるだけで済みます。作業の難しさは低めで、工数は得意先一覧の整理が中心になります。

確かめること この体制での目安
試用で登録する取引先 主要な得意先が全て入るか
初期費用 EC-Rider Primoの初期費用100,000円1
手順書を書く時期 試用の期間内に画面と突き合わせる

数十社の体制では、担当者が一人で試用の設定まで抱えることになり、手が空かないまま引き継ぎの期限だけが近づきます。

登録の手順と得意先ごとの単価の設定を一緒になぞれば、引き継ぎ書に何を書き残すべきかが見えてきます。無料相談で自社の条件を持ち込む

加盟店が数千社の販売網

加盟店が数千社に及ぶ販売網では、試用の枠だけでは判断が付きません。基準は、上限までの余裕と、掲載する商品をどこまで絞るかへ移ります。30,000SKU(最小の管理単位)という商品数の上限に対し、自社の商品点数がどの位置にあるかを先に数えてください1。「全部載せる」と決める前に、止めた商品を外す作業が要ります。

2020年に公開された事例では、初期の掲載商品を絞った上でサイトが立ち上がっています8。同じ画面を全国の加盟店へ配る以上、価格の切り替えは加盟店の区分ごとに一つずつ確かめてください。難易度は中ほどで、工数は商品マスタの精査に最も多くかかります。

確かめること この規模での目安
公開されている加盟店の事例 3,000社
初期の掲載商品数の事例 25,000品
商品の精査 止めた商品を外してから移す
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▽ 写真の出典元

加盟店が数千社に及ぶと、商品マスタの精査と価格の切り替えを同時に進めることになり、社内の手だけでは順番を組み立てにくくなります。

自社の商品点数と加盟店の区分を示せば、移行の前に外す商品と残す商品をどこで分けるかを判断できます。無料相談で自社の条件を持ち込む

基幹システムとの連携が前提の受発注

基幹システムと受発注をつなぐ体制では、標準のプランだけでは収まりません。基準は、初期費用の総額ではなく、月々の利用料と作り込みの費用がどこまで積み上がるかへ移ります。「連携は後回しでよい」と判断すると、手での転記が結局そのまま残ります。

2026年時点で公開されている料金では、標準プランの初期費用と月々の利用料に、作り込みの費用が上乗せされます2。期間の目安は、先に挙げた二つの事例の幅で見てください。難易度は高く、工数は基幹側の項目を洗い出す作業に最もかかるため、ここまでの確認事項を要点として整理します。

確かめること 連携ありの場合の目安
小規模な作り込みの月額 70,000円から
標準プランの初期費用 20万円
構築期間の事例 2か月と4か月
確かめること 判断の視点
小規模な作り込みの月額 月々の利用料の水準
標準プランの初期費用 初期費用の水準
構築期間の事例 期間の幅

基幹側の項目と受発注の項目を突き合わせる作業は料金表を読むだけでは見積もれず、連携を実際に通した経験のある相手と並べて確かめる必要があります。

現行の項目一覧を渡せば、標準の機能で足りる範囲と作り込みが要る範囲の見積りを持ち帰れます。無料相談で自社の条件を持ち込む

要点の整理

確かめる項目 引き継ぎの判断基準
取引先の数 有料プランの上限に対して余裕があるか
得意先ごとの価格 5階層までの切り替えで収まるか
商品点数 止めた商品を外す判断を残せているか
作り込みの要否 標準の機能で通らない業務を書き出せるか
稼働までの期間 後任の着任日から逆算できるか

引き継ぎの期限は退職や異動の通知で決まり、こちらの都合では動かせないため、受け皿を立てる日程だけは早めに押さえておくのが安全です。 後任の着任日と現行の取引先数を伝えれば、移行の開始日と試用に充てる期間を具体的に決められます。

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よくある質問

担当者が急に退職することになりました。何から手を付けるべきですか

先に受け皿を立て、それから手順を書き出す順で進めてください。EC-Rider Primoは申込から利用開始までの最短日数が短く、後任の着任前でも環境だけは用意できます。環境がある状態で手順書を書けば、画面と突き合わせながら書けるため、前任者の記憶に頼る部分を減らせます。

外部のサービスへ移すと、社内に知見が残らなくなりませんか

残るかどうかは、手順書を誰が書くかで決まります。委託先が設定を代行しても、得意先ごとの単価の例外や受注の締め時刻は自社の業務です。移行の作業を後任と一緒に進め、設定した内容を一覧へ書き出しておけば、担当者が替わっても運用は続けられます。

無料の試用だけで、本当に判断できるのでしょうか

全てを判断するのは難しいものの、価格の設定と受注の流れは確かめられます。主要な得意先を登録して実際の注文を通し、標準の機能で吸収できない業務だけを書き出してください。書き出した業務が少なければ標準のプラン、多ければ作り込みという分かれ方になります。

商品点数が多い場合、移行の前に整理は必要ですか

必要です。株式会社ポディウムの事例では、精査の前に20,000点ほどの商品が登録されていました6。止めた商品を残したまま移すと、後任は生きている商品の判断まで引き継げません。移行の前に外す商品を決め、その判断の基準を一覧へ残してください。

初期費用だけを見て選んでよいですか

初期費用と月々の利用料は分けて見てください。EC-Riderでは全プラン共通の初期費用が初回のみ80,000円と示され、これに月々の利用料が重なります2。作り込みを加えれば初期も月額も上がるため、三年分を合計してから比べると差が見えます。

後任が情報システムの経験を持たない場合はどうしますか

画面の操作よりも、業務の判断を先に渡してください。どの得意先にどの価格を当てるか、いつ受注を締めるかという判断は、経験の有無にかかわらず引き継げます。操作の手順は試用の期間に一緒に触れば身に付きますが、判断の根拠は書き残さなければ消えます。

◆監修・編集責任者

小園 将隆

株式会社フライトソリューションズ ECサービス部 マネージャー

BtoB通販のパッケージシステム「FSOL B2B Ⅱ」の導入支援をはじめ、製造業、卸売業をはじめとした法人向け通販サイト構築を多数手掛ける。卸売領域の専門知識をもとに、日本の商習慣に固有の課題をパッケージシステムの機能追加によって解決。BtoB流通の販路拡大を支援する。

  1. 1 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider Primo サービス紹介ページ・料金プラン条件」(2026年) 経路
  2. 2 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider(BtoB EC受発注システム)料金プラン・費用ページ」(2026年) 経路
  3. 3 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider B2B 導入事例(フーヅフリッジ株式会社様)」(2017年) 経路
  4. 4 出典:株式会社イーシー・ライダー「EC-Rider B2B 導入事例(フリュー株式会社様)」(2016年) 経路
  5. 5 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider B2B 導入事例(日東電工CSシステム株式会社)」(2018年) 経路
  6. 6 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider 導入事例(株式会社ポディウム様)」(2025年) 経路
  7. 7 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Riderお役立ちコラム『BtoB向けECサイトで取引先ごとに卸価格を切り替える』」(2026年) 経路
  8. 8 出典:株式会社ロジザード/EC-Rider B2B「導入事例 日東電工CSシステム株式会社様」(2020年) 経路

画像の出典元

  1. Low angle view of modern glass buildings reflecting the city/Photo by may day.ua on Pexels
  2. Close-up image of hands exchanging packages outdoors. Repres/Photo by Kindel Media on Pexels
  3. Two individuals exchanging cardboard and padded envelopes, r/Photo by Kindel Media on Pexels
  4. Low angle view of tall skyscrapers against the sky in London, showcasing modern architecture./Photo by Andrea De Santis on Pexels

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◆この記事について

独自調査以外の一次情報は、省庁・公的機関を中心とした信頼性の高い情報源から引用し、出典を明記しています。
年次更新される統計については、引用元の最新版を確認したうえで掲載しています。

※この記事は上記の監修・編集責任者がAIの協力を得て制作しています。

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