◆監修・編集責任者
B2B EC-COLUMN
この記事のポイント
- 伝票の単価は、共通の単価計算と取引先固有の価格表という二階建てで決まり、価格表に金額が入っていればそちらが優先される
- 価格表の単価欄を0のままにすると例外は置かれず、商品台帳の価格が適用される
- 反映されないときは、伝票のコード照合、価格表の金額、単価種類と掛率の対応、伝票の作成時期の順に切り分ける
- 台帳や価格表を変更しても、すでに作成済みの伝票の単価は変わらないため、価格改定時は未処理伝票の扱いを別に決めておく
- 仕入先別の価格表は契約グレードによって使えない場合があり、操作を探す前に契約内容の確認が要る
目次

取引先ごとに単価が反映されない・一律にしか設定できない、そのつまずきの正体
取引先ごとに合意している単価が違うのに、注文書や売上伝票を開くと誰に対しても同じ単価が表示される。
あるいは、取引先別の単価を登録したはずなのに、伝票には通常価格のまま金額が入ってしまう。
こうした状況でまず見るべきなのは、入力した場所そのものではなく、「全取引先に共通の単価計算」と「その取引先だけの単価」のどちらが優先して伝票に載る仕組みになっているか、です。
弥生販売の例では、取引先固有の価格表に入力した単価が共通計算より優先して伝票に表示されます1。
裏を返せば、価格表の欄が空(0)のままなら共通側の価格に戻ります2。
優先順位の構造を押さえたうえで、入力漏れ、共通単価側の設定、既存伝票への非反映という順に見ていけば、原因はかなり絞り込めます。
なお、この記事でいう「指値」は株式売買の指値注文ではなく、業務システム上で取引先ごとに指定する単価・上限額のことを指しています。
「設定したのに出ない」と「そもそも分けられない」は別の話
取引先別の単価がうまく扱えない、という相談は、実際には性質の違う二つの状態が混ざっています。
一つは、取引先ごとに単価を分ける場所そのものに気づいていない状態です。
台帳の単価欄と掛率だけを見て運用していると、「単価は商品に一つ」「掛率は取引先に一つ」という組み合わせの外側に出られません。
もう一つは、分ける場所には入力したのに、伝票を起こすと別の金額が出てくる状態です。
前者は仕組みの理解、後者は設定の突き合わせで解けます。
この二つを混同したまま画面を触ると、直っていないのに直ったつもりになりやすくなります。
たとえば取引先別の価格表に単価を入れたあと、たまたま共通の計算結果と同じ金額が伝票に出たとします。
このとき、価格表が効いているのか、共通計算の結果がそう見えているだけなのかは、金額だけでは区別できません。
後日その商品の標準単価を変えたときに、片方の取引先だけ意図しない金額に動いて初めて気づく、ということが起こります。
金額が合っているときほど、どちらのルートで出た金額か分からなくなる
伝票に表示される単価は、いくつかのルートのうちどれか一つが選ばれた結果です。
どのルートを通ったかは画面に「ここから来ました」と書いてあるわけではないので、担当者は金額の妥当性だけで判断することになります。
そのため、確認の順番は「金額が正しいか」ではなく「どの設定が使われる状態になっているか」から入るほうが確実です。
次の節で、共通の単価計算と取引先固有の価格表がどういう関係で並んでいるのかを整理します。
ここが分かると、あとの原因切り分けは機械的に進められます。
取引先別の指値(単価)設定とは何か、共通単価との違い
共通単価(単価種類×掛率)とはどんな計算か
販売管理ソフトの多くは、伝票の単価を「商品側に登録された単価」と「取引先側に登録された掛率」の掛け算で出します。
弥生販売でも、伝票の単価は単価種類×掛率で計算されます4。
商品台帳には単価の入る欄が複数あり、そのどれを使うかを取引先台帳の「単価種類」で指定する、という組み立てです。
この方式は、値付けの考え方が取引先の区分ごとにそろっているときには非常に効率的です。
小売向けはこの単価、卸向けはこの単価、そこから取引先ごとの掛率を掛ける、という運用であれば、商品を一つ登録するだけで全取引先分の価格が決まります。
商品数が増えても、取引先ごとに価格を打ち直す作業は発生しません。
ただし、ここには構造上の限界があります。
単価種類も掛率も、一つの取引先に対してそれぞれ一種類しか持てません1。
つまり「この取引先は基本的に卸価格の9掛けだが、特定の一品目だけは個別に合意した金額」という条件は、掛率の調整では表現できません。
掛率を下げれば、その取引先が買う全商品が下がってしまいます。
取引先固有の価格表はなぜ優先されるのか
この限界を補うために用意されているのが、商品価格表です。
弥生販売では得意先別・仕入先別・商品別売上・商品別仕入の四種類があり、ここに入力した単価は商品台帳の単価そのものには影響しません3。
そして、価格表に入力した単価は単価種類×掛率で計算された価格より優先して伝票に表示されます1。
「優先される」という一語は、運用上かなり重い意味を持ちます。
共通の計算式は全取引先に効く土台で、価格表はその土台に対する例外の上書きです。
上書きが存在する組み合わせ(取引先×商品)だけが個別の金額になり、それ以外は土台の計算結果がそのまま出る。
この二階建てを頭に入れておくと、「一部の商品だけ想定と違う金額になる」という現象が、例外の有無の違いとして読めるようになります。
もう一点、実務で安心材料になるのが、価格表の単価が商品台帳の単価を書き換えないという性質です3。
ある得意先に特別な単価を設定しても、他の得意先向けの計算の基準は動きません。
取引先別の値付けを増やしても標準価格が汚れていかないので、あとから「本来の標準単価はいくらだったか」を見失わずに済みます。
上書き構造は、取引先別価格を扱う仕組みに共通して現れる考え方
共通のルールを一つ持ち、取引先ごとの合意を例外として上書きする——この設計は弥生販売に固有の発想というより、取引先ごとに価格を変える商習慣をシステムに載せようとすると自然に出てくる形です。
B2B向けのEC側でも、バイヤーごとの複雑な卸価格や商流の設定に組織階層管理で対応する、という説明がなされています6。
ただし、どこまでが上書きの対象か、上書きの優先順位が何段あるか、といった細部は製品ごとに異なります。
ここから先の手順と原因の話は弥生販売の公開情報に基づくものなので、別のシステムをお使いなら、同じ考え方で自社のマニュアルの該当箇所を探す、という読み方をしてください。
取引先別の指値を正しく反映させる設定の基本手順
得意先別/仕入先別で設定する場合の入力手順
取引先を軸に設定する場合は、台帳メニューから商品価格表(得意先別)を開き、対象の得意先を選んだうえで、商品ごとの税抜または税込の単価欄に金額を入力します1。
得意先コードを指定してから商品ごとの単価を埋めていく形なので、一件の取引先について取り決めた価格の一覧を作る作業になります2。
この入力単位が向いているのは、特定の取引先と価格改定の交渉をした直後です。
先方と合意した品目が十品目あるなら、その得意先の価格表を開いて十行埋めれば作業が閉じます。
取引先ごとに合意書や価格表のやり取りをしている場合、紙の資料の並びとシステムの入力画面の並びが一致するので、転記の照合もしやすくなります。
仕入側の指値、つまり仕入先ごとの単価も、仕入先別の価格表として同じ考え方で設定します。
ただし利用できるかどうかはグレードによります。
弥生販売のスタンダードグレードには、商品価格表(仕入先別)と商品価格表(商品別仕入)の機能がありません2。
仕入先ごとの単価を管理したいのに価格表のメニューが見当たらない、という場合は、設定の誤りではなく契約しているグレードの問題である可能性を先に確認してください。
商品別で複数の取引先へ一括設定する場合の違い
もう一つの入力単位が、商品を軸にする方法です。
商品別売上・商品別仕入の価格表は、一つの商品に対して複数の取引先の価格を一覧で登録する方式になっています2。
こちらが効いてくるのは、特定の商品の値付けを取引先横断で見直すときです。
ある商品の仕入原価が上がり、その商品を扱う取引先全社の単価を引き上げる必要が出た、という場面を考えてみてください。
得意先別の画面で作業すると、対象の得意先を一社ずつ開いてその商品の行を探すことになります。
商品別の画面なら、一つの商品の下に取引先の一覧が並ぶので、誰にいくらで出しているかを見比べながら調整できます。
どちらの方式で入力しても、伝票に効く結果は同じ「取引先×商品の単価」です。
違うのは作業の見やすさと、抜けに気づきやすいかどうかです。
取引先との交渉が価格変更の起点なら得意先別、商品の原価や仕様変更が起点なら商品別、というように、自社で価格が動くきっかけのほうに入力単位をそろえておくと、設定漏れが起きにくくなります。
価格表を0のままにした場合に何が起こるか
設定作業で最も注意が要るのが、単価欄を埋めなかった行の扱いです。
商品価格表で単価を設定しない(0のまま)場合は、商品台帳に登録されている価格が適用されます2。
これは仕様としては素直で、「例外を置かなければ土台のルールが効く」という先ほどの二階建てそのものです。
実務上は、価格表を開いた状態そのものが設定の完了を意味しない、という点が重要になります。
得意先を選んで価格表の画面を出し、必要な商品行までたどり着いたところで別の作業が入り、金額を入れないまま閉じた。
この場合、画面上はその得意先の価格表が存在するように見えますが、伝票に出る金額は共通計算の結果のままです。

もう一つ、意図して0のままにしておく使い方もあります。
取引先と個別単価を合意したのが一部の品目だけなら、それ以外の行は埋めないでおけば、標準の値付けルールに追随します。
標準単価を改定したときに、個別合意していない品目は自動的に新しい価格で出る、という運用になります。
全商品の行を埋めてしまうと、以後は標準単価を変えてもその取引先には反映されなくなるため、どこまでを例外にするかは意識して決めておくほうが後々楽です。
設定した指値が発注・受注に反映されない場合に確認すべきこと
入力漏れ・単価が0になっていないかの確認
反映されないという申告を受けたら、最初に見るのは価格表の該当行です。
取引先と商品の組み合わせが合っているか、その行の単価欄に金額が入っているかを確かめます。
0のままなら商品台帳の価格が出るので2、伝票側の金額は「誤った値」ではなく「例外が置かれていないときの正常な値」として表示されています。
見落としやすいのが、取引先の指定違いです。
同じ会社でも、請求先と納品先を別コードで管理していたり、部門ごとにコードを分けていたりすると、価格表を作った相手と伝票で選んだ相手がずれます。
伝票に入っている得意先コードを実際に読み、そのコードで価格表を開き直すのが確実です。
商品側も同様に、型番違いや旧品番との重複が絡むことがあります。
価格表に入力したのは旧品番の行で、伝票で選ばれているのは新品番、という状態では、当然ながら例外は効きません。
金額の差がいくらか、という手掛かりから原因を推測するより、伝票の明細に入っている取引先コードと商品コードをそのまま価格表側で開いて突き合わせるほうが早く片付きます。
共通単価側(単価種類・掛率)の不一致を確認する
価格表側に問題が見当たらない場合、あるいはそもそも単価欄に何も表示されない場合は、土台の共通計算を見ます。
伝票の単価は単価種類×掛率で計算されるため、得意先(仕入先)台帳の単価種類と商品台帳の単価金額項目が一致していない場合、または掛率が0%に設定されている場合に、単価が表示されません4。
ここは二つの台帳をまたぐ設定なので、片方だけを見ていると原因にたどり着けません。
取引先台帳で指定している単価種類が、商品台帳のどの単価欄を指しているかを確認し、その欄に金額が入っているかを見ます。
商品を新しく登録したときに、いつも使う単価欄だけ埋めて他を空にしておくと、別の単価種類を指定している取引先の伝票でだけ単価が出ない、という偏った症状になります。
掛率が0%のケースも、新規に登録した取引先で起きがちです。
掛率欄を未設定のまま保存すると計算結果が0になり、金額が出ないか0円で伝票が起票されます。
特定の一社だけ、かつその取引先の全商品で単価が出ないという症状なら、取引先側の設定を先に見るほうが近道です。
逆に、特定の一商品だけが全取引先で出ないなら、商品台帳の単価欄が疑わしくなります。
どちらの軸で症状が広がっているかを見ると、どの台帳から開くべきかが決まります。
既存の伝票には自動反映されない点への対処
設定は正しいのに反映されていないように見える、三つ目の原因が、伝票を作った時点との前後関係です。
台帳の修正で自動的に反映されるのは単価種類・掛率・与信限度額・回収(支払)方法/サイクル/日・締グループのみで、単価や得意先名、明細行の商品名は、すでに作成済みの伝票には自動反映されません5。
つまり、今日価格表を直しても、昨日入力した受注伝票の単価は昨日の金額のままです。
これは不具合ではなく、過去に確定した取引条件を後からの設定変更で書き換えないための挙動と考えると納得しやすいはずです。
実務でも、すでに先方へ出した注文請書や納品書の金額が、マスタ変更に引きずられて勝手に変わっては困ります。
問題になるのは、価格改定日をまたいで伝票が残っている場合です。
改定前に入力しておいた受注が、改定後に出荷・売上計上される。
このとき売上伝票が受注伝票から引き継がれていれば、金額は改定前のまま流れます。
既存伝票に新しい単価を反映させたい場合は、伝票そのものを直接修正する必要があります5。
ですから価格改定の際は、設定を変える作業とあわせて、未処理のまま残っている受注・発注伝票を洗い出す段取りを組んでおくことになります。
どの期間の伝票をどちらの単価で処理するかを先に決めておけば、あとから請求金額の食い違いで先方と確認し合う手間が減ります。
なお、既存伝票への遡及の有無はシステムごとに設計が異なるため、他社製品をお使いの場合は同じ挙動を前提にせず、マニュアルやサポートで個別に確認してください。
取引先ごとに指値を分ける運用が必要になるのはどのような場合か
取引先ごとに単価・掛け率の合意内容が異なる場合
ここまでの仕組みを踏まえると、取引先別の価格表を使うべきかどうかは、機能の好みではなく、自社の取引条件が共通の計算式で表現できるかどうかで決まると整理できます。
判断の目安になるのは、単価種類と掛率がそれぞれ一種類しか持てないという制約です1。
取引先ごとの条件が「基準価格からの掛け率の違い」だけで説明できるなら、共通計算で足ります。
取引先を増やしても、掛率を一つ設定するだけで済みます。
一方、同じ取引先の中でも品目によって取り決めが違う、あるいは基準価格とは無関係に金額そのものを合意している、という条件が混ざってくると、掛率一つでは表せません。
この段階で価格表という例外ルートが必要になります。
もともと価格表は、共通計算の制約を補うために別ルートとして用意されています1。
そう捉えると、「全部を価格表で管理する」のも「全部を掛率で管理する」のも、どちらも仕組みの意図から外れます。
共通で説明できる部分は掛率に任せ、説明できない合意だけを価格表に置く。
この線引きを最初に決めておくと、取引先が増えたときに見直す対象が個別合意の分だけに収まります。
自社システムでの対応可否を確認する視点
自社で使っているシステムがこの記事と同じ挙動かを確かめたいとき、マニュアルのどこを見ればよいかは、これまでに出てきた論点がそのまま手がかりになります。
確認したいのは、取引先別の価格を置く場所があるか、それが共通の計算より優先されるか、入力しなかった場合に何が適用されるか、設定変更が作成済みの伝票に及ぶか、契約プランで使える範囲に差がないか、という点です。
弥生販売では、このうちグレードによって仕入先別の価格表が使えない場合があることが明示されています2。
プランによる機能差は他の製品でも起こりうるので、画面に見当たらない機能を探し続ける前に、契約内容の確認を挟むと無駄が減ります。
受注をWeb上で受ける仕組みに広げる場合も、論点の中身は変わりません。
取引先ごとに価格を変える商習慣をそのままWebに載せる、という要件は、バイヤーごとの卸価格や商流を組織階層で管理する形で提供されています6。
自社の取引条件が組織や階層をまたぐのか、単純に取引先単位で閉じるのかによって、必要になる管理の粒度は変わってきます。
取引先の数が増えるほど、個別合意の件数と、それを見直す機会は積み上がります。
仕組みの優先順位を理解していても、どの品目をいつ改定したかの記録が追えなくなれば、伝票の金額が正しいかどうかを人が判断できなくなります。
設定の手順と同じくらい、例外をどこまで持つか、誰が更新するかを決めておくことが、運用を続けるうえでは効いてきます。
取引先別の単価をどこまで例外として持つかは、システムの操作手順ではなく自社の取引条件の整理に依存するため、社内だけでは線引きの判断がつきにくい
現在の取引条件を持ち込んでいただければ、共通ルールで表せる部分と個別合意として持つべき部分の分け方、取引先ごとの価格をWeb受注へ広げる場合に必要な管理の粒度を一緒に確認できます無料相談で要件を整理する
伝票に出る単価が「どこで決まったか」を見分ける整理
弥生販売の公開情報に基づき、伝票の単価が確定するまでの経路の順に並べた。
- 共通単価ルート:取引先台帳の単価種類と商品台帳の該当単価、掛率で計算される
- 例外ルート:その取引先×商品の価格表に金額が入っていれば、共通計算より優先される
- 価格表が0のまま:例外は置かれず、商品台帳の価格が適用される
- 台帳や価格表の変更前に作成された伝票:単価は変更されず、伝票を直接修正しない限り元のまま
特定の一社の全商品で症状が出るなら取引先台帳側、特定の一商品が全取引先で出るなら商品台帳側から確認する。
要点の整理
| 軸 | 基準 |
|---|---|
| どこに入力するか | 共通の計算式で説明できない合意だけを取引先別の価格表に置く |
| 入力単位の選び方 | 価格が動くきっかけが取引先側なら得意先別、商品側なら商品別 |
| 空欄(0)の意味 | 例外を置かない状態。商品台帳の価格が適用される |
| 反映されないときの順序 | 伝票のコード照合 → 価格表の金額 → 単価種類・掛率 → 伝票の作成時期 |
| 価格改定時の段取り | 設定変更とあわせて、未処理のまま残る受注・発注伝票の扱いを決めておく |

取引先数が増えたあとの価格の見直しや、階層のある販売組織を挟む取引では、単価の設定先そのものを設計し直す必要が出てくる 取引先や販売組織の構成、現在の価格の決め方をお聞きしたうえで、バイヤーごとの卸価格や商流をWeb上でどう表現できるか、具体的な設定の形でご説明できます
よくある質問
取引先別の価格表と、期間限定のキャンペーン単価はどちらが優先されますか
弥生販売の公開情報で確認できるのは、価格表の単価が単価種類×掛率による計算結果より優先されるという関係です1。
期間限定価格を価格表とは別の仕組みで持てるかどうか、持てる場合にどちらが優先されるかは、今回参照した資料の範囲では確認できていません。
期間限定の値引きを価格表で表現する運用にするなら、適用開始時に該当行を書き換え、終了時に戻すという作業が必要になり、戻し忘れがそのまま単価の誤りになります。
開始日と終了日、戻す担当を決めたうえで扱ってください。
得意先別と商品別、どちらの単位で価格表を作るべきですか
伝票に効く結果はどちらでも同じ取引先×商品の単価なので、作業のしやすさで選んで差し支えありません。
得意先別は一件の取引先に対し商品ごとの価格を登録する方式、商品別売上・商品別仕入は一つの商品に対し複数の取引先の価格を一覧登録する方式です2。
取引先との交渉が価格変更の起点になることが多いなら得意先別、商品の原価改定が起点になることが多いなら商品別のほうが、変更のたびに開く画面が一つで済みます。
仕入先向けの指値も、得意先と同じ仕組みで設定できますか
弥生販売の商品価格表には得意先別・仕入先別・商品別売上・商品別仕入の四種類があり3、仕入側も同じ考え方で設定します。
ただしスタンダードグレードには商品価格表(仕入先別)と商品価格表(商品別仕入)の機能がありません2。
メニューに見当たらない場合は、操作を探す前に契約しているグレードを確認してください。
取引先が増えてきた場合、価格表の単価をまとめて見直す方法はありますか
商品別売上・商品別仕入の価格表は一つの商品に対して取引先ごとの価格が一覧で並ぶ方式なので2、ある商品の単価を取引先横断で見比べながら調整する用途には使えます。
それ以外の一括変更の手段や適用範囲については、今回確認した資料の範囲では断定できません。
運用面では、個別合意で埋める行を必要な品目に絞り、残りを0のままにしておけば商品台帳の価格が適用されるため2、標準単価の改定が自動的に効く部分を残せます。
見直しの対象を減らしておくという考え方です。
自社が使っているシステムでも同じ優先順位・反映範囲になっているかは、どう確認すればよいですか
この記事の仕組み・手順・原因の説明は弥生販売の公開情報に基づくもので、他の受発注・販売管理システムでは優先順位や既存伝票への反映範囲が異なる可能性があります。
マニュアルやサポートで、取引先別に単価を置ける機能の有無、共通計算との優先関係、未入力時に適用される価格、設定変更が作成済み伝票に及ぶか、契約プランによる機能差、の五点を確認すると、この記事の内容を自社に置き換えて読めるようになります。
- 1 出典:弥生株式会社 弥報Online「得意先や商品ごとに商品単価を設定してみよう!」(確認時点)
- 2 出典:弥生株式会社 弥生販売サポート情報「取引先や商品ごとに価格を細かく設定したい」(確認時点)
- 3 出典:弥生株式会社 弥生販売サポート情報「商品価格表の概要」(確認時点)
- 4 出典:弥生株式会社 弥生販売サポート情報「商品台帳に金額を登録しているのに、伝票入力時に単価が表示されない」(確認時点)
- 5 出典:弥生株式会社 弥生販売サポート情報「台帳を修正したのに伝票に反映しない」(確認時点)
- 6 出典:株式会社フライトソリューションズ EC-Rider B2B II「販売組織・法人アカウント管理」(確認時点)