◆監修・編集責任者
B2B EC-COLUMN
この記事のポイント
- 5階層までが、得意先の組織階層に沿って卸価格を切り替えられる上限です2
- 3個の機能要件、すなわち与信枠・締め請求・入金消込が掛け売りの対応には要ります1
- 400万円からが、EC-Rider の小規模カスタマイズの初期費用の下限です3
- 70,000円からが、その小規模カスタマイズの月額費用の下限です3
- 1,500万円からが、大規模カスタマイズのモデルケースで示された初期費用の下限です3
目次

取引先ごとに分かれた卸価格表と締め日の現場
卸価格表とは、取引先ごとの単価をまとめた一覧です。締め日とは、請求の対象期間を区切る日です。取引先ごとの卸価格は、得意先の組織階層へ卸価格表を割り当てれば出し分けられます。掛け売りは、与信枠と締め請求と入金消込を揃えてから締め日を運用へ載せます。費用は導入規模で分かれるため、階層の設計を先に決める順が通ります。
この順を決めずにいる現場では、始業の直後、倉庫事務所でファイルをめくる音が続きます。担当者は「この得意先はどの価格表か」と口に出しながら、受注票へ単価を転記します。
株式会社ポディウムでは、BtoB ECサイトへ並べる商品を精査する前の段階がありました。20,000点ほどが、2025年時点で「精査の前に登録されていた商品点数」です6。取引先ごとに単価が違えば、この点数がそのまま出し分けの対象になります。自社の商品マスタを開き、廃番を除いた件数と並べてください。
この確認と同じように、締め日が近づくと請求の作業が別の山になります。取引先ごとに締め日が違えば、担当者は「今月はどこまで含めるのか」を台帳で照合します。出荷の実績と入金の消込がずれた月は、問い合わせの電話が先に鳴ります。
この照合と転記の手戻りは、担当者の時間ではなく毎月の費用として帳簿へ載ります。
取引先の階層で切り替える卸価格
卸価格の出し分けは、得意先の登録の仕方で軽くも重くもなります。単価を一社ずつ手で持つのか、組織階層へ紐づけて持つのか。この分かれ目が、その後の運用の手間を決めます。「本社と支店で単価が違う」という取引先が一社でもあれば、階層で持つ形が効いてきます。
では、階層はどこまで深く持てるのでしょうか。「本社・事業部・支店」と枝が伸びる取引先ほど、この上限が効きます。
5階層までが、2026年時点で得意先の組織階層に沿って卸価格を切り替えられる上限です2。本社と支店だけで足りる会社なら、上限まで使い切らずに余裕が残ります。自社の得意先台帳を開き、いちばん枝の深い取引先が何段になるかを数えてください。「うちはこの段で足りる」と分かれば、設計の話はそこで軽くなります。
登録できる取引先の数にも上限があります。10,000件が、EC-Rider Primo の有料プランで扱える取引先数の上限です4。自社の得意先台帳の件数と並べれば、収まるか超えるかはその場で分かります。「休眠の取引先を含めるか」を先に決めてから数えると、件数がぶれません。
卸価格表を階層へ紐づけておけば、受注画面での出し分けは設定の側で完結します。担当者が「どの価格表か」を思い出す場面が減ります。
70,000円、これは EC-Rider の小規模カスタマイズの月額費用の下限で、「このまま手作業を続ける一か月」と並べて数えるための値です3。
掛け売りの締め請求に要る機能要件
締め請求は、請求書を出す作業だけでは終わりません。出荷の前に与信枠を確認し、締め日でまとめ、入金を消し込むところまでが一続きです。「請求書は出したが、入金の照合が追いつかない」という詰まり方は、この一続きのどこかが手作業で残っているときに起きます。
では、要件はいくつに整理できるのでしょうか。「うちは何が足りないのか」を確かめるとき、数で押さえると抜けが見えます。
3個が、掛け売りへ対応するために必要とされる機能要件の数です1。内訳は与信枠・締め請求・入金消込で、2026年時点の公式サイトに示されています1。一部だけを自動で回しても、残りの工程へ作業が寄ります。自社の請求の流れを紙に書き、「手で触っている工程」へ印を付けてください。
与信枠の確認と入金消込を同じ流れへ載せれば、締め日の前に慌てる回数が減ります。締め日と支払サイトをどこまで設定できるかは、「取引基本契約の条件」と突き合わせて確かめる必要があります。
導入規模で変わる初期費用と月額
小規模カスタマイズで見る初期費用と月額
費用は、作り込みの量で段が変わります。既存の画面の範囲で収める小規模カスタマイズなのか、基幹との連携まで含む大規模カスタマイズなのか。ここで初期費用の桁が動きます。「まずは卸価格の出し分けだけ」と範囲を絞る会社は、小規模の側から見積もりを取ります。
400万円からが、EC-Rider の小規模カスタマイズの初期費用の下限です3。月額は、先に挙げた小規模カスタマイズの下限がそのまま目安になります。2026年時点の料金ページで示された条件で、金額は要件の量で上へ動きます。自社で要る画面と帳票を書き出し、「標準の機能で足りる範囲」を一覧にしてください。
大規模カスタマイズで見る初期費用と月額
基幹システムとの連携や独自の承認の流れが入ると、費用の段が上がります。画面を足すだけでは済まず、データの受け渡しまで作る場面が出てきます。「既存の受注の仕組みは残したい」という条件は、たいてい大規模の側へ寄ります。
1,500万円からが、大規模カスタマイズのモデルケースで示された初期費用の下限です3。170,000円からが、EC-Rider B2B Ⅱ のベースエンジン利用料の月額下限です3。どちらも2026年時点の料金ページの値で、「要件の量」によって上へ動きます。
20万円が、Standard・Pro プランの初期費用です3。80,000円が、全プラン共通の初期費用として初回のみかかる額です3。同じ「初期費用」でも、どのプランの値かで意味が変わります。プラン名と金額を組にして見積もりを読み終えたら、次は費用をかけずに試す番です。
無料トライアルと稼働までの日数

試すだけなら、費用をかけずに手を動かせます。自社の卸価格表を仮に登録し、受注画面での見え方を確かめる。この順で進めると、要件の話が具体的になります。「思っていた出し分けと違う」は、動かす前より動かした後の方が早く見つかります。
30日が、EC-Rider Primo の無料トライアルの期間です4。50件までが、その試用で登録できる取引先数の上限です4。全取引先を移して試すのではなく、階層を代表する得意先を選んで試す形になります。2026年時点の条件のため、「期間の中で何を確かめるか」を先に決めておくと取りこぼしがありません。
3日が、申込から利用開始までの最短の日数です4。100,000円(税抜)が、EC-Rider Primo の初期費用です4。88,000円(税抜)が、クイックビジネスプランの月額利用料です4。稟議から発注までに自社が要している日数と並べると、「急げる範囲」がはっきりします。
初期設定を済ませ、取引先の登録まで進めた範囲は、そのまま「要件の一覧」になります。紙の資料で相談するより、動く画面で相談する方が話が早く進みます。
ここから先は、どちらを先に整えるかの順番と、取引の形ごとの進め方を詳しく見ていきます。
卸価格の出し分けと締め請求は、自社の得意先台帳と請求の運用を見せたうえでないと、どの設定で足りるかが決まりません。
無料の試用でどこまで再現できるか、階層の持ち方と締め日の設定範囲を具体的に確かめられます。無料相談で要件を整理する
卸価格の切り替えと締め請求、どちらを先に整えるか
- 得意先を組織階層へ並べ、階層ごとの卸価格表を先に固めます。単価の持ち方が決まらないうちは、請求の設計も動きません。
- 締め日と支払サイトを取引先ごとに書き出し、どの締め日が何社に当たるかを数えます。
- 与信枠の上限を誰が決め、枠を超えた注文を誰が止めるかを文書へ落とします。
- 入金消込の突き合わせ方を決め、入金明細と請求の照合をどこまで自動で行うかを切り分けます。
- 3日という最短の日数を頭に置き、無料の試用で自社の卸価格表を登録して設定できる範囲を確かめます4。
この並びに優劣の順序はありません。
同じ順番でよいかは取引の形で変わるため、次の表から自社に近い形を選んでください。

取引の形で分ける卸価格と締め請求の型
| 取引の形 | 先に整える設定 | 先に確かめる数 |
|---|---|---|
| 多階層の取引先へ卸価格を出し分ける型 | 組織階層への卸価格表の紐づけ | 得意先台帳の件数 |
| 品種数の多い卸事業者の型 | 商品マスタの精査と価格表の適用範囲 | 廃番を除いた商品の件数 |
| 与信取引を伴う掛け売り中心の型 | 与信枠と締め日の運用 | 取引先ごとの締め日の種類 |
多階層の取引先へ卸価格を出し分ける型
本社が契約し、支店が発注する。この形では、注文する人と単価を決める人が別になります。担当者が「この注文はどの単価か」を都度確かめていると、受注のたびに照合が挟まります。
先の節では階層の深さを数えましたが、この形では取引先の件数が先に効きます。10,000件という有料プランの取引先数の上限に対し、支店や営業所を一件ずつ登録する運用では件数が早く膨らみます4。自社の得意先台帳を開き、支店まで含めた件数を数えてください。
単価が変わるのは本社と支店のどちらの段か、発注の実績を一年分並べて確かめます。段が決まれば、卸価格表の本数はそこで頭打ちになります。「支店の担当者に見えている単価」を試用の画面で確認してから、本番の設定へ移してください。
| 確かめる項目 | 決め方 |
|---|---|
| 価格表を持つ段 | 単価が変わる段に合わせ、本社と支店のどちらへ紐づけるかを決める |
| 取引先の登録 | 休眠を含めるかを決めてから件数を数える |
| 受注画面の表示 | 支店の担当者に見える単価を事前に確認する |
本社と支店で単価が分かれる取引先は、階層の段数と登録する件数の両方が上限に触れるかどうかで設計が変わります。
自社の得意先台帳をもとに、どの段へ卸価格表を紐づければ受注画面の単価が揃うかを相談できます。無料相談で自社の条件を持ち込む
品種数の多い卸事業者の型
日東電工CSシステム株式会社の法人向け販売サイトは、当時、扱う品種の多さを前提に組まれていました。全品一律の掛け率なのか、品種ごとの個別単価なのか。この違いが、商品マスタの持ち方に出ます。「同じ商品でも取引先で単価が違う」という条件が入ると、価格表の本数が増えます。
3,800品種は、2018年時点の参考値として、その販売サイトが扱っていた製品の品種数です5。30,000SKU が、EC-Rider Primo の有料プランで扱える商品数の上限です4。先の節では費用の段を見ましたが、この形では商品数の上限が先に効きます。自社の商品マスタから廃番と重複を除いた件数を数え、上限との差を確かめてください。
単価の改定が月に何回入るかを記録しておくと、価格表の更新をどこまで自動で回すかの判断が付きます。170,000円からのベースエンジン利用料は EC-Rider B2B Ⅱ の月額下限で、作り込みを伴う構成ではこの下限に加算が乗る形になります3。「標準の範囲で収まるか」を確かめたら、次は与信の判断が先に立つ取引の型を見ていきます。
| 確かめる項目 | 決め方 |
|---|---|
| 商品マスタの件数 | 廃番と重複を除いてから数える |
| 価格表の適用範囲 | 全品一律と個別単価のどちらで持つかを決める |
| 更新の頻度 | 単価の改定が月に何回入るかを記録する |
品種が多い卸事業者では、商品マスタの精査と価格表の適用範囲を決めないまま見積もりを取ると、金額が後から動きます。
廃番を除いた件数を持ち込めば、標準の範囲で収まるか作り込みが要るかの見当が付きます。無料相談で自社の条件を持ち込む
与信取引を伴う掛け売り中心の型
与信の判断が先に立つ取引では、受注の前に止める場面が出ます。出荷してから止めるのか、受注の時点で止めるのか。この違いが、請求の手戻りの量を変えます。「枠を超えた注文をどう扱うか」を決めていない会社ほど、締め日の直前に相談が増えます。
先の節では稼働までの日数を見ましたが、この形では初期費用の内訳が先に効きます。20万円が Standard・Pro プランの初期費用、80,000円が全プラン共通の初期費用として初回のみかかる額です3。88,000円(税抜)が、クイックビジネスプランの月額利用料です4。毎月の請求作業へ充てている人手の時間と並べてください。
この人手の時間を踏まえたうえで、与信枠の上限を誰が決め、超えた注文を誰が止めるか。役割を先に文書へ落とします。締め日と支払サイトの設定できる範囲は、契約の条件と突き合わせて提供元へ確認してください。
| 確かめる項目 | 決め方 |
|---|---|
| 与信枠の決め方 | 上限と見直しの頻度を誰が決めるかを書き出す |
| 締め日 | 取引先ごとの締め日を数え、種類の数を把握する |
| 入金消込 | 入金明細と請求の照合をどこまで自動で行うかを決める |

与信枠と締め日の運用は取引基本契約の条件と絡むため、機能の一覧だけでは可否を判断できません。
取引先ごとの締め日の種類を数えて持ち込むと、設定で吸収する範囲と運用で吸収する範囲の切り分けが見えてきます。無料相談で自社の条件を持ち込む
要点の整理
| 確かめる事柄 | 選ぶ目安 |
|---|---|
| 卸価格の持ち方 | 得意先の組織階層へ価格表を紐づけ、単価が変わる段に合わせる |
| 取引先の登録 | 休眠を含めるかを決めてから件数を数え、上限との差を見る |
| 掛け売りの要件 | 与信枠・締め請求・入金消込が揃っているかを一つずつ確かめる |
| 費用の読み方 | プラン名と金額を組にして読み、初期費用と月額を分けて並べる |
| 試す順番 | 無料の試用で階層を代表する得意先を登録し、受注画面の単価を確認する |
卸価格の切り替えと締め請求は、どちらを先に整えるかで初期費用と月額の掛かり方が変わります。 自社の取引先数と商品数を伝えれば、どのプランの範囲で足りるかの目安を持ち帰れます。
よくある質問
取引先ごとの卸価格表は、何を単位に作ると管理が楽になりますか
単位は取引先そのものではなく、得意先の組織階層へ寄せます。本社と支店で単価が違う場合でも、階層へ卸価格表を紐づけておけば、受注画面で担当者が選び直す手間が出ません。まずは自社の得意先台帳を開き、枝がいちばん深い取引先が何段になるかを数えてください。
締め日や支払サイトは、どこまで自由に決められますか
締め日と支払サイトの一般的な商慣行は、今回参照した資料の中に示されていません。自社の取引基本契約と請求の運用を先に並べ、どの締め日が何社に当たるかを書き出したうえで、設定できる範囲を提供元へ確認してください。契約の条件が絡む部分は、機能の一覧だけでは判断が付きません。
卸価格の掛け率や割引率の相場を知りたいのですが
掛け率や割引率の具体的な数値は、今回の資料には含まれていません。相場として示せる数字がない以上、自社の粗利と取引条件から逆算する方が確実です。取引先ごとの単価の実績を直近一年で並べ、階層ごとの差がどこに出ているかを確かめてください。
商品数が多い場合、どこまで標準の範囲で収まりますか
30,000SKU が、EC-Rider Primo の有料プランで扱える商品数の上限です4。自社の商品マスタから廃番と重複を除いた件数を数え、上限との差を見てください。上限を超える見込みなら、作り込みを伴う構成を前提に見積もりを取る流れになります。
無料の試用では、どこまで確かめられますか
登録できる取引先の数に上限があるため、全社を移しての試験はできません。主要な階層を代表する得意先を選び、卸価格の出し分けと受注画面の見え方を確かめる使い方が現実的です。締め請求の運用は、設定の可否を先に聞いてから試すと手戻りが出ません。
この記事の数値は、どこから取っていますか
本記事の数値は、提供元の公式サイトの料金ページ・サービス紹介ページ・お役立ちコラムと、導入事例から取っています。官公庁の統計や第三者の調査は含みません。社内の稟議で公的な裏づけが要る場面では、別の資料を併せて当たってください。
- 1 出典:株式会社フライトソリューションズ「BtoB EC掛売り決済の対応方法|2026年取適法と要件(EC-Rider B2B Ⅱ 公式サイト)」(2026年) 経路
- 2 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Riderお役立ちコラム BtoB向けECサイトで取引先ごとに卸価格を切り替える」(2026年) 経路
- 3 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider(BtoB EC受発注システム)料金プラン・費用ページ」(2026年) 経路
- 4 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider Primo サービス紹介ページ・料金プラン条件」(2026年) 経路
- 5 出典:株式会社フライトソリューションズ「EC-Rider B2B 導入事例(日東電工CSシステム株式会社)」(2026年) 経路
- 6 出典:株式会社フライトソリューションズ「導入事例(株式会社ポディウム様)」(2025年) 経路
画像の出典元
- A close-up view of torn papers stacked on a desk with a blur/Photo by Poppy Thomas Hill on Pexels
- A focused view of a hand drawing with a marker on a paper, c/Photo by ThisIsEngineering on Pexels
- 30代前半の日本人男性が展示会のブースでの説明をしている場面/画像:生成AI(自社)
- Overhead view of a trash can filled with crumpled paper on a carpeted floor./Photo by Tima Miroshnichenko on Pexels